サッカー用語集

このサッカー用語集のページでは、サッカーに関する基本的な用語からあまり知られていない用語までをまとめています。

既にサッカーは日本でも定着していますが、サッカーで使われる言葉は専門的なものも多く、テレビ中継で突然出てきて意味が分からない場合も多いと思いますので「サッカー用語集」としてまとめました。

今さら聞けないサッカー用語もここでチェックしてみてください。

  1. サッカーでよく使われる略字の意味
  2. サッカーで使う「○○キック」について
  3. サッカー用語集:あ行(ア行)
    1. アイコンタクト
    2. アウトオブプレー
    3. アウェイ
    4. 上がる
    5. 上げる
    6. 浅い(≒高い)
    7. アシスト
    8. アジリティ
    9. アディショナルタイム
    10. アドバンテージ
    11. アプローチ
    12. イーブン
    13. 飲水タイム
    14. IDP
    15. インテンシティ
    16. インプレー
    17. ウルトラス
    18. ウルトラス・ニッポン
    19. エスコートキッズ
    20. エンド
    21. オーガナイズ
    22. オーバーラップ
    23. オウンゴール
    24. オフザボール
    25. オフサイド
  4. サッカー用語集:か行(カ行)
    1. カウンター
    2. カバーリング
    3. キーパーチャージ
    4. キープ
    5. キックオフ
    6. クーリングブレイク(Cooling Break)
    7. クリア
    8. クリーンシート
    9. グローバルメソッド
    10. コーナーアーク
    11. コーナーキック
    12. ゴールキック
    13. ゴールライン
    14. コントロールオリエンタード
    15. コンドゥクシオン(conduccion)
  5. サッカー・フットサル用語集:さ行(サ行)
    1. サイドチェンジ
    2. サポーター
    3. JFA(ジェイ・エフ・エー)
    4. シザース
    5. 絞る(しぼる)
    6. シュワルベ
    7. ジョッキー
    8. シンガード
    9. シンクロコーチング
    10. スシボンバー
    11. スローイン(Throw-in)
    12. スローワー
  6. サッカー・フットサル用語集:た行(タ行)
    1. ダイアゴナルラン
    2. タッチライン
    3. チャレンジアンドカバー
    4. ティキ・タカ(Tiki-Taka)
    5. ディフレクティング
    6. ディレイ
    7. テクニカルエリア
    8. デコイラン
    9. デュアル
    10. DOGSO(ドグソ)
    11. ドッピエッタ
    12. ドッペルパック(DoppelPack)
    13. ドライアー・パック(Dreierpack)
    14. ドラッグバック
    15. トリプレッタ
    16. ドリル
    17. ドロー
    18. ドロップボール
  7. サッカー・フットサル用語集:な行(ナ行)
    1. ニア(サイド・ポスト)
  8. サッカー・フットサル用語集:は行(ハ行)
    1. パス&ゴー
    2. ハットトリック(Hat trick)
    3. 張る(≒開く)
    4. パンキナーロ(Pankinaro)
    5. フィスティング
    6.  PK(ピーケー):ペナルティキック
    7. ピカルディア
    8. ピジェリア
    9. ファー(サイド・ポスト)
    10. FIFA
    11. フェアプレーポイント(Fair Play Conduct Points)
    12. フェイント(≒フェイク)
    13. フォロー(≒サポート)
    14. フリーキック(FK)
    15. フリーズコーチング
    16. プレーオン
    17. プレッシャー(≒プレス)
    18. ヘディング
    19. ペナルティマークからのキック(KFPM)
    20. ペナルティーアーク
    21. ペナルティーマーク
    22. ペルムタ
    23. ポーチャー
    24. ホーム
    25. ポストプレー
    26. ポジション
    27. ポゼッション
    28. ボックス・トゥ・ボックス(Box to Box)
    29. ボディシェイプ
    30. ホぺイロ
    31. ポリバレント(polyvalent)
  9. サッカー・フットサル用語集:ま行(マ行)
    1. マノン
    2. マリーシア(malicia)
    3. ミーティング
  10. サッカー・フットサル用語集:や行
    1. ユーティリティプレイヤー
  11. サッカー・フットサル用語集:ら行
    1. ラテラル
    2. リトリート
    3. レガース
    4. レガテアール(regatear)
    5. ロンド
  12. サッカー・フットサル用語集:わ行
    1. ワンタッチ(プレー)
    2. ワンツー
    3. ワントップ(1TOP)

サッカーでよく使われる略字の意味

サッカーの用語はFWやGKなど英字2文字で略すことが多いです。

時々「マネージャー志望なんですがFWってなんですか?」などの質問も来るので、サッカーを全く知らないという方はご確認ください。

サッカーでよく使われる略字の表記:

  • FK:フリーキック
  • CK:コーナーキック
  • OG:オウンゴール
  • PK:ペナルティーキック
  • GK:ゴールキーパー
  • DF:ディフェンダー
  • MF:ミッドフィルダー
  • FW:フォワード

※ポジションごとの役割については: サッカーのポジション・フォーメーション・役割について をご覧ください。

サッカーで使う「○○キック」について

「インサイドキック」「アウトサイドキック」「トーキック」「ヒールキック」など各キックについては全てこちらの記事でご確認ください。

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サッカー用語集:あ行(ア行)

あ~お(ひらがな・カタカナを含みます)

アイコンタクト

アイコンタクトとは、ボールを保持している選手とパスを受ける味方の選手が目と目を合わせることで互いの意思疎通を図ることです。

アウトオブプレー

アウトオブプレーとは、審判がプレーを停止した、ボールが完全にフィールドから出た状態のことです。反対はインプレーと言います。

アウェイ

アウェイとは、対戦相手チームが本拠地としている場所で試合をすることを意味します。

基本的に各国のリーグは「自チームの本拠地(=ホーム)」と「相手チームの本拠地(=アウェイ)」で2回同じ相手と戦います。これをホーム&アウェイといいます。

アウェイ戦の時は、基本アウェイ用の2nd(セカンド)や3rd(サード)ユニフォームを着ます。

例、「バルセロナ」と「レアル・マドリード」が試合をする場合、その会場が「カタルーニャ州バルセロナ県にあるカンプ・ノウ」であれば、「バルセロナがホーム」「レアルマドリードがアウェイ」になります。

上がる

サッカーにおける「上がる」とは、選手がポジションを更に前線近くに移すことを意味します。

例えば、ディフェンスラインを押し上げる際に「上がれ!」と言います。

上げる

サッカーにおける「上げる」とは、センタリング(クロス)をすることを意味します。

浅い(≒高い)

サッカーにおいて「浅い」とは、ディフェンスの最終ラインが、自陣のゴールから離れた位置にあることを意味します。

「ディフェンスラインが高い」といった言い方もします。逆にしっかり引いた場合は「深い」と言います。

アシスト

アシストとは、得点に繋がった直前のパスのこと、もしくはそのパスを出すことです。

アジリティ

アジリティとは、素早い動きをこなす能力のことです。日本語では『俊敏性(びんしょうせい)』と言います。

アディショナルタイム

アディショナルタイムとは、主審が担当する試合において空費された時間を計測し、試合の前後半にそれぞれの規定試合時間の後に追加する時間のことです。

FIFAに習い2010年より日本でもそう呼ぶようJFAから各メディアに通達されました。

しかし昔ながらの解説者や実況者、あるいは昔サッカーをやっていて今はサッカーから離れてしまった人の中には未だにロスタイム(和製英語)と言ってしまう人もいます。古い表現なので今は使われません。

また、一時期 インジュリータイム(怪我した時間)という言い方もされましたがこちらも今は使われません。

アドバンテージ

アドバンテージとは、「優位性・有利に働くこと」という意味で、例えば試合の最中、攻め側の選手が相手競技者にファウルされたものの、ボールが味方に転がりチャンスが続いた場合、ファウルを取るよりも流した方が攻め側には有利です。

こうした状況では審判はアドバンテージを見てあえてファウルを取らないことがあります。

また、その時は「プレーオン(プレーを続けましょう)」など、審判が選手に状況が伝わる掛け声をします。

アプローチ

サッカーにおけるアプローチとは、ボールを持っている相手に接近することです。

イーブン

イーブンとは、『引き分け』『五分五分』という意味です。

試合結果が引き分けの時は『ドロー』という言葉の方が使われます。

イーブンは状況や力量がほぼ同じ時に使います。

飲水タイム

飲水タイムとは、熱中症対策の一環で行われる、30秒から1分ほどで行う給水の時間のことです。

IDP

IDPとは、『Individual Development Plan』の略で、欧州(ヨーロッパ)のトップクラブで用いられる、『選手個々に応じた育成計画』のことです。

例えばハイボールに弱いGKにはその課題に応じた練習メニューが与えられ、そこでのデータを収集・保存しスキルを伸ばしていきます。

インテンシティ

インテンシティとは『力強さ』というような意味を表す言葉です。

ザッケローニ元日本代表監督が使って以降普及しました。

選手個人、試合におけるプレー強度など両方で使われる場合があります。

例えば、試合で両チームとも実力が高く激しい試合などを「インテンシティが高い試合」と言ったり、激しいプレッシャーにも負けない選手のことを「あの選手はインテンシティが高い」と言ったりします。

インプレー

インプレートは、競技が行われている状態を意味します。

反対はアウトオブプレーです。

ウルトラス

ウルトラスとは、熱狂的サポーターのことです。

しばしば過激さが問題として取り上げられます。

例えば昔のイングランドのサポーターやイタリア セリエAのローマのサポーターなどは度々暴れるウルトラスとして知られていました。

ウルトラス・ニッポン

ウルトラス・ニッポンとは日本代表のサポーター集団のことです。

上のウルトラスとは意味が違います。

エスコートキッズ

エスコートキッズ(別名:フェアプレーチルドレン)とは選手入場の際に選手と手をつないで入場してくる子供達のことです。

『サッカー選手が子供達の目の前で恥ずべき行為をしない様にフェアプレーの象徴』兼『児童虐待の撲滅キャンペーン』としてFIFAが導入したものです。

エンド

エンドとは、終了という意味ではなく『陣地』の意味で使われることがある言葉です。

例:○○チームは左側のエンド、●●チームは右側のエンドでキックオフです

オーガナイズ

オーガナイズとは、サッカーの練習を行う時の設定のことです。

スペース(グリッド)・用具・器具・その練習の人数(全員、1vs1、3vs2など)・シチュエーション(状況)、その練習で引き出したい現象などを考えて決めます。

オーバーラップ

オーバーラップとは、主にDFなど後ろの選手が前の選手を追い抜く動きのことです。

オウンゴール

オウンゴールとは、自分たちが守る方のゴールにボールを入れてしまい相手の得点になってしまうことです。

昔は自殺点とも言われていましたが、言葉として良くないので今はこちらを使うようになっています。

オフザボール

オフザボールとは、ボールを持っていない時、およびその時の動きを意味します。

オフサイド

オフサイドについては詳しい記事がありますので下記をご覧ください。

サッカー用語集:か行(カ行)

か~こ(ひらがな・カタカナ・濁点を含みます)

カウンター

カウンターとは、相手チームが攻め込んできた所でボールを奪い、ディフェンスラインが高くなった所を突いて攻め返す戦術のことです。

カバーリング

カバーリングとは、サッカーにおけるディフェンスの動き方の1つです。

例えば「1対2」の様に複数で相手のボールを奪う場合、片方の選手が相手のボールを奪いに行った時に抜かれない様にもう一人は後ろで控えておくこと、もしくは選手が誰もいない場所に行ってスペースを埋めることを言います。

「スペースをカバー」という言い方をします。

キーパーチャージ

キーパーチャージとは1977年に廃止されたルールで、相手GK(ゴールキーパー)に対するファウルのことです。

ファウルが廃止されたという意味ではなく、GKへのファウルを特別扱いしないという意味です。

キープ

キープとはボールを取られないよう保持することです。

ボールキープとも言います。

キックオフ

キックオフとは試合を開始・再開する方法です。直接ゴールは認められます

2016年6月のルール改定によりボールを前方に蹴らなくても(バックパスしても)認められる様になりました。

※フットサルでのキックオフゴールは認められません。

クーリングブレイク(Cooling Break)

クーリングブレイクとは、酷暑(摂氏32度)の場合、審判の判断で設けることができる、前半30分及び後半30分の前後に3分間の給水・休憩時間のことです。

クーリングブレイクの方法:

  • 日影にあるベンチに入り休みます
  • 氷・アイスパックなどで体(頸部・脇下・鼠径部)を冷やし、必要に応じて着替えをします
  • 水だけでなくスポーツドリンク等を飲みます

この時、監督などが選手に指示や作戦を与えるのはOKです。

クリア

クリアとは、キックやヘディングで自陣のゴール前からボールを離すことです。

クリーンシート

グリーンシートとは無失点で試合を終えることです。

グローバルメソッド

グローバルメソッドとは、サッカーにおける練習方法の1つです。

より試合に近い内容で『状況把握力』『判断力』『実行力』などの能力を養うために行う練習です。

例、3vs3 4vs4+フリーマン

これに対して、コーンや壁を置いて行うシュート練習などの反復練習は『ドリル』と言います。

コーナーアーク

コーナーアークとは、コーナーキックの時にボールを置く位置を示す半径1mの四分円(しぶんえん)のことです。

ライン上にボールがかかっていれば反則にはなりません。

コーナーキック

コーナーキック(CK)とは、守備側チームがゴールラインからボールを出した時に攻撃側チームがコーナーからボールを蹴ることです。

キッカーは任意です。

なお、コーナーキックからの直接ゴールは認められます

ゴールキック

ゴールキックとは、攻撃側チームがゴールラインからボールをグラウンド上及び空中問わず完全に出した時に守備側の競技者がゴールエリアからボールを蹴ることです。

ペナルティーエリアから完全にボールが出た時にプレー再開となります。

2019年の競技規則改定により、ペナルティーエリアの中で味方の選手がボールを受けても良くなりました。
詳細:2019/2020年競技規則の改正:ルールが色々変わるので解説

ボールを蹴るのはキーパーでなくても良いです。

ゴールキックからの直接ゴールは認められます

ゴールライン

ゴールラインとはフィールドに引かれているラインの内、ゴールが置いてある側のラインのことです。

そこから守備側チームがボールを出せば攻撃側チームのコーナーキックとなり、攻撃側チームが出せば守備側チームのゴールキックでプレー再開となります。

コントロールオリエンタード

コントロールオリエンタードとはボールをトラップ(コントロール)する時にただ止めるのではなく次のプレーがしやすい様に方向付けをしたコントロールのことです。

コンドゥクシオン(conduccion)

コンドゥクシオンとは、スペイン語で『運ぶドリブル』のことです。

『相手を抜くドリブル』はレガテアールと言います。

スペインのサッカー指導では2つを分けて練習を行います。

サッカー・フットサル用語集:さ行(サ行)

さ~そ(ひらがな・カタカナ・濁点を含みます)

サイドチェンジ

サイドチェンジとは片方のサイドから逆側に大きくパスを出しボールの位置を変えることです。

サポーター

サポーターとはファンの集団のことです。

応援・支持・支援してくれる人を意味し、12番目の選手とも呼ばれることもあります。

また、怪我をした箇所を保護、動きを制限したり補助したりする道具にもサポーターと呼ばれるものがあります。

どちらも支えるという意味合いで使われていますね。

JFA(ジェイ・エフ・エー)

JFAとは、日本サッカー協会のことです。Japan Football Associationの略です。

シザース

シザースとはフェイントの一種でボールをまたぐ動きを意味します。

絞る(しぼる)

サッカーにおける「絞る」とは、サイドに開いている選手が意識して中央に寄せて位置することを意味します。

反対にサイドに居続けることは「張る」と言います。

シュワルベ

ドイツ語で、PKを貰おうとペナルティエリアでわざと倒れ込む(ダイブする)ことです。オランダなどで使われる用語。

英語だとシミュレーションと言いますね。

ジョッキー

ジョッキーとは、ボールを持ている選手を特定の方向に追い込んでボールを奪いやすくする動き方・戦術のことです。

語源は『ジョッキー(Jockeying) :騎手が馬を繰る様子』です。

シンガード

シンガードとは『すね当て』『レガース』のことです。

ちなみにレガースは和製英語なので日本以外だとたぶん伝わらないです。

シンクロコーチング

シンクロコーチングとはサッカーにおける指導方法の1つです。

詳しくは下記の記事をご参照ください。

スシボンバー

スシボンバーとは、ヨーロッパのリーグで日本人が活躍(得点を量産)すると現地のマスコミに付けられる呼称です。

ドイツは得点を量産する選手に「デア・ボンバー(爆撃機)」と表現する習慣があり、古くは驚異的な得点数を誇った「ゲルト・ミュラー選手」がこのあだ名で呼ばれていました。

そこに、日本で有名な寿司(スシ)をくっつけて、(ドイツ以外のヨーロッパ人にとっても)わかりやすくスシボンバーと表現しています。

スシボンバーと呼ばれた主な選手:高原 直泰選手・久保裕也選手

スローイン(Throw-in)

スローインとはボールをタッチラインからグラウンド上及び空中問わず完全に出した時に、最後にボールに触れた競技者の相手側に与えられるインプレーの方法です。

スローインの解説記事を書きました:

スローインの方法には次のような細かい指定があります。

  • 両手でボールを持つ
  • ボールがフィールドから出た地点から投げる
  • 両足ともその一部をタッチライン上かラインより外側の地面につける
  • 頭の後方から頭上を通してボールを投げる

なお、スローインから直接得点はできません

たまに「スローイング」と言っている人がいますがこちらはキーパーがボールを投げることです。

スローワー

スローワーとはスローインを行う人のことです。

サッカー・フットサル用語集:た行(タ行)

た~と(ひらがな・カタカナ・濁点を含みます)

ダイアゴナルラン

ダイアゴナルランとは試合で選手が行う『斜めの動き』のことです。

タッチライン

タッチラインとはフィールドに引かれたラインの内、ゴールラインではないサイド側のラインのことです。

ボールがタッチラインから出たら、出したチームの相手チームがスローインをしてプレー再開します。

サイドラインとはあまり言いません(英語圏の選手や監督は言う人もいるようです)。

語源はイングランドでフットボールが誕生した当時のルールでは、ラインを出たボールにどちらが先に触る(タッチする)かで、ボールがどちら側になるかが決まった事に由来します。

チャレンジアンドカバー

チャレンジアンドカバーとは、2人で守る時の基本的な動き方です。

1人がボールを持っている相手にアプローチ(奪おうとしたり邪魔しようとしたりすること)をかけ(=チャレンジ)、もう一人がパスやドリブルを警戒するため、チャレンジする選手の後ろに控えておく(=カバー)という動きです。

2人が交互に動くので『つるべの動き』と言われることもあります。

ティキ・タカ(Tiki-Taka)

ティキタカとはサッカーにおけるプレースタイルの1つで、オフザボールの動きで各選手がパスコースを複数作り、選手間の距離をコンパクトに保ちつつワンタッチで正確なショートパスを繋いで、相手にボールを奪われない様にしながらゴールに迫る方法です。

スペイン代表やバルセロナがパス回しに重点を置く戦術を採用してから広まりました。

ディフレクティング

ディフレクティングとは、ゴールキーパーが掌(手のひら)や指先を使ってボールの方向を変えることでシュートを防ぐことです。

ディフェンダーがボールをブロックすることもディフレクティングという場合がありますが、多くの場合、サッカーではゴールキーパーのプレーを意味します。

ディレイ

ディレイとは相手の攻撃を遅らせることです。

テクニカルエリア

テクニカルエリアとはマーカーやラインによってベンチの両端1m、ベンチの前方にフィールドの手前1mで仕切られたエリアのことです。

コーチや監督、チームのスタッフが選手に指示を与えるために入ることができます。

ルール上は監督1名のみ留まることが許されていて、他のスタッフは指示をした後はすぐにテクニカルエリアから出てベンチに戻るなどをしなければなりません。

デコイラン

デコイランとは、相手ディフェンダーを引き付けるために行うおとりの動きのことです。

例えば、ボールを持った味方がドリブルしやすい様に、進路方向とは違う方にパスをもらうふりをしながら動くなどを言います。

デュアル

デュアル(Duel)とは、 本来は『決闘』を意味する言葉です。

サッカーにおいては主に1vs1におけるボールを「奪いきる」「奪わせない」といった球際の強さを指してハリルホジッチ監督が使用しています。

DOGSO(ドグソ)

DOGSOとは「Denying Obviously Goal Scoring Opportunity」の略で「得点、または決定的な得点の機会の阻止」という意味です。

審判が、ファウルに対して警告なのか退場なのかの判断基準として用いられます。

具体的には次の項目によってそのプレーがDOGSOかどうか判断されます。

  1. 反則のあった位置とゴールの距離
  2. 全体的なプレーの方向
  3. 競技者がファウルを受けた時にボールをキープできる、またはコントロールできる可能性
  4. 守備側競技者(GK、DF)の位置と数
  5. ゴールが守られているかどうか

ドッピエッタ

ドッピエッタとはイタリア語で1試合中に1人の選手が2得点することです。

ドッペルパック(DoppelPack)

ドッペルパックとはドイツ語で1試合中に1人の選手が2得点することです。

ドライアー・パック(Dreierpack)

ドライアーパックとはドイツ語でハットトリックのことです。

ドラッグバック

ドラッグバックとは足技の1つで、足の裏でボールを引いて進行方向を変える、相手をかわす動きのことです。

トリプレッタ

トリプレッタとはイタリア語でハットトリックのことです。

ちなみに4得点を「ポーケル」・5得点を「チンクィーナ」と言います。

ドリル

サッカーにおけるドリルとは練習方法の1つで、特定の状況や習得したい部分に絞って行う練習方法のことです。

例:壁を立ててのFK コーンを並べてのドリブル練習

ドロー

ドローとは引き分けを意味する言葉です。

両チーム無得点の場合はスコアレスドローと言います。

ドロップボール

ドロップボールとはインプレー時に競技規則にない理由により主審がプレーを停めた場合の再開方法です。

プレーを停めた場所で行います。ゴールエリア内の場合はそこから一番近いエリアのライン上で行います。

主審がボールを落とし地面にボールが触れたら再開します。基本は両チームの代表の間に落としますが実は人数に決まりはありません

2019年の競技規則改定により、審判が試合を止める直前にボールに触っていたチームの選手にドロップするようになりました。また、ドロップボールの基準も修正されているので詳しくはこちらの記事をご覧ください:2019/2020年競技規則の改正:ルールが色々変わるので解説
  • 地面に触れる前に競技者がボールに触れたらやり直しです。
  • 地面に触れたあと競技者が蹴る前にコートから出てもやり直しです。

地面に触れた後選手が蹴り「相手のゴールに直接入った場合 ⇒ 相手のゴールキック」「自チームのゴールに入った場合 ⇒ 相手チームのCK」つまりドロップボールからは直接得点にはなりません

サッカー・フットサル用語集:な行(ナ行)

な~の(ひらがな・カタカナを含みます)

ニア(サイド・ポスト)

ニアとはボール保持者から近い側の位置という意味です。ニアサイドと表現することもあります。

また、ゴールポストでボール保持者から近い方をニアポスト、遠い方をファーポストとも言います。




サッカー・フットサル用語集:は行(ハ行)

は~ほ(ひらがな・カタカナ・濁点を含みます)

パス&ゴー

パスアンドゴーとはサッカーの基本的な動きの1つで、味方の選手にパスをしたらまたパスを受けるためにすぐ次の場所にダッシュすることです。

ハットトリック(Hat trick)

ハットトリックとは1試合中に1人の選手が3得点することです。

語源はクリケットで、1回の中において3人の打者を3球でアウトした場合、そのボウラー(投手)にハット(帽子)が贈られたことに由来します。

張る(≒開く)

サッカーにおける「張る」とは、中央に絞るのではなく外に開いたポジションに位置することを意味します。

パンキナーロ(Pankinaro)

パンキナーロとはイタリア語で、「サブメンバー」「ベンチにいる交代要員」を意味する言葉です。

「高給取りなのに試合に出られない」など、控え選手という意味の「リゼルヴァ(riserva)」よりも皮肉めいた使われ方をします。

フィスティング

フィスティングとはパンチングと同じ意味で、ゴールキーパーが両手もしくは片手の拳(フィスト:fist)でボールを弾いてシュートを防ぐことです。

この言葉は昔は使われていましたが、英語では卑猥な意味で使われるため、使わないほうが良いでしょう。

 PK(ピーケー):ペナルティキック

PKとは守備側の選手が自陣のペナルティエリア内で攻撃側の選手にファウルをした場合に行われる反則です。

ペナルティマークにボールを置き、指定されたキッカーとGKの1vs1で行われます。

ピカルディア

ピカルディアとは、スペイン語で「悪意、いたずら、ずる賢さ」を意味します。日本で言うところのマリーシア(ずる賢いプレー)とほぼ同義です。

ピジェリア

ピジェリアとはスペイン語で「詐欺、ぺてん」を意味します。

日本で言うところのマリーシア(ずる賢いプレー)とほぼ同義です。

ファー(サイド・ポスト)

ファーとはボール保持者から遠い側の位置のことです。ファーサイドと表現することもあります。

また、ゴールポストでボール保持者から遠い方をファーポスト、近い方をニアポストとも言います。

FIFA

FIFAとは国際サッカー連盟のことです。

Fédération Internationale de Football Association(フランス語)の略です。

フェアプレーポイント(Fair Play Conduct Points)

フェアプレーポイントとは2018ロシアワールドカップで採用されている、グループステージにおいて順位を決めるための制度です。

順位は「勝ち点・得失点・総得点」で決め、これが並んだ場合は当該チームの対戦結果で決めますが、それでも並んだ場合はそれまでの試合で出された警告(イエローカード)や退場(レッドカード)でのポイントによって順位を決めます。

ポイントの決め方は次の通りです:

  • イエローカードを1枚受ける: -1ポイント
  • 1試合の内に2枚のイエローカード(つまり退場)を受ける:-3ポイント
  • 1発退場になる(即レッドカードが出た場合):-4ポイント
  • 1枚イエローカードを受けている選手がレッドカードを受ける:-5ポイント
  • これでも順位が決まらない場合:FIFAによる抽選が行われます

フェイント(≒フェイク)

フェイントとは見せかけの動き、だましの動きのことです。

フォロー(≒サポート)

フォローとは味方のピンチを救援する動きのことです。

フリーキック(FK)

FKとはファールされた側に与えられる、試合の再開方法です。

詳しくは下記をご覧ください。

フリーズコーチング

フリーズコーチングとはサッカーにおける指導方法の1つです。

詳しくは下記をご覧ください。

プレーオン

プレーオンとは試合続行を意味する言葉です。

反則に近いプレイを流すときに主審が両手を広げるジェスチャーをします。

プレッシャー(≒プレス)

プレッシャー(プレス)とは相手に自由にさせないよう圧力をかけミスを誘う事、誘う動きのことです。

ヘディング

ヘディングに関して詳しくは下記をご覧ください。

ペナルティマークからのキック(KFPM)

KFPMとはトーナメントなど勝敗をつけなければならない試合で、延長戦でも決着がつかない場合に行われるものです。

一般的には「PK戦」と呼ばれますが、ファウル(反則)をしたわけではないためペナルティーキック(ペナルティ:罰則)と区別します。

ペナルティーアーク

ペナルティアークとはPK(ペナルティーキック)やKFPMを行う時にキッカー以外の選手が離れるべき距離を表すラインのことです。

詳しくは下記をご覧ください。

ペナルティーマーク

ペナルティーマークとはPK(ペナルティキック)の時にボールを置く位置を示す、直径22cmの円のことです。

詳しくは下記をご覧ください。

ペルムタ

ペルムタとはサッカーに置ける動き方の1つで、カバーリングのカバーリングを意味するスペイン語です。

チャレンジ&カバーでチャレンジした選手が抜かれた場合、カバーの選手が対応している間に、その選手より後ろまで戻って再びチャレンジ&カバーの状況を作ることです。

ポーチャー

ポーチャーとは、FWの中でも相手ペナルティエリア内でのポストプレー・ダイレクトシュートなどを主な役割としてこなすことです。

あまり有名な言葉ではありません。

現代サッカーにおいてはFWも守備のため広く動くことが求められるため少なくなってきています。

ホーム

ホームとはそのチームが本拠地としている場所のことです。

基本的に各国のリーグは「自チームの本拠地(=ホーム)」と「相手チームの本拠地(=アウェイ)で2回 同じ相手と戦います。これをホーム&アウェイといいます。

自前のスタジアムを持っている場合はそこがホームとなりますし、なければその地域にある試合会場をホームと呼びます。

基本的にホームのチームが1st(ファースト=ホーム用の)ユニフォームを着て、相手チームはその色とかぶらない色のユニフォームを着ます。

例:「コンサドーレ北海道札幌」と「横浜F・マリノス」が試合をする場合、その会場が「日産スタジアム」や「ニッパツ三ツ沢球技場」であれば、「横浜F・マリノスがホーム」「コンサがアウェイ」になります。

ポストプレー

ポストプレーとはパスの受け手が壁役になり、パスを中継するプレーのことです。

主にFWの選手が周りにいる味方選手にボールを渡す(落とすと表現します)行うプレーとして知られています。

ポジション

サッカーおよびフットサルにおけるポジションについては下記の記事をご覧ください。

ポゼッション

ポゼッションとはボール支配率のことです。

また、自分のチームが相手にボールを奪われていない様にパスを回しながら攻める戦術を指すこともあります。この場合は『ポジショナルプレー』という表現をすることもあります。

「あのチームはポゼッションが主体で~」「ポゼッションを高める」などと表現します。

ポゼッションについて解説した次の記事も合わせてご覧ください。

ボックス・トゥ・ボックス(Box to Box)

サッカーにおけるボックスとはペナルティーエリアのことで、ボックス・トゥ・ボックスを直訳すると「自陣のボックスから相手チームのボックスまで」という意味になります。

攻守に幅広く動くこと、あるいはそういった運動量豊富なMFのことをボックス・トゥ・ボックスの選手と表現することもあります。

イングランド(プレミアリーグ)で使われていた言葉が広まりました。

ボディシェイプ

ボディシェイプとは体の向きのことです。

特にボールを受ける際に意識していないと次のプレーに移るまでに余計な時間がかかってしまったり相手にボールを奪われやすくなったりします。

ボディシェイプについて解説した次の記事も合わせてご覧ください。

ホぺイロ

ホペイロとはポルトガル語で用具係を意味する言葉です。

裏方作業を務めるスタッフのことです。

チームによって仕事内容は異なり、例えば次のよう幅広いお仕事をします。

  • 選手のスパイクの手入れ
  • ユニフォームの選択や用意
  • 練習道具の管理
  • 休憩時のドリンク
  • ロッカールームなど部屋の準備~片づけ

ポリバレント(polyvalent)

ポリバレントとは2006年に日本代表監督に就任したイビチャ・オシム氏が多用した言葉で、どのポジションであっても「パスコースを作り出しボールを停滞させない」「ボールが奪われたらすぐに奪い返しまた攻撃を組み立てる」という意味です。

転じて、『ユーティリティプレイヤー(複数のポジションをこなせる選手)』と似た意味で用いられていました。

ポリバレントという言葉は、「多原子価の」という意味の科学用語です。原子価とは:原子が何個の他の原子と結合するかを表す数のことです。

サッカー・フットサル用語集:ま行(マ行)

ま~も(ひらがな・カタカナを含みます)

マノン

マノンとは英語で「man on」と書き、パスの受け手が相手を背後に背負っている状態のことです。

そういう状態だと味方選手に教えるために周りから「マノン!」と掛け声をかけるチームもあります。

マリーシア(malicia)

マリーシアとはブラジル発祥のポルトガル語で「ずる賢さ・知性」を意味する言葉です。

サッカーで使う場合は「相手や審判と駆引きを行って試合展開を優位に運ぶ」という意味ですが、日本では「汚いズルさ」の意味で用いられることの方が多いです。

下記の記事も合わせてご覧ください。

ミーティング

サッカーにおけるミーティングとは指導方法の1つです。

詳しく解説した次の記事をご参照ください。

サッカー・フットサル用語集:や行

や~よ(ひらがな・カタカナを含みます)

ユーティリティプレイヤー

ユーティリティプレイヤーとは監督の要求や戦術への理解度および技術力が高く、複数のポジションをこなせる選手を意味します。

サッカー・フットサル用語集:ら行

ら~ろ(ひらがな・カタカナを含みます)

ラテラル

ラテラルとはポルトガル語で「横」などを意味する言葉です。

次のような使い方をします:

  1. サイドのポジションを指す(日本で言うサイドバックの意味で用いられる)
  2. ラダートレーニングなどで横を向いて足を交差させる動き

リトリート

リトリートとは相手の攻撃時、全員で自陣に戻りディフェンスをする守備戦術のことです。

レガース

レガースとは「すね当て」「シンガード」を意味する和製英語です。「レッグ:leg(脚)」から来ています。

レガテアール(regatear)

レガテアールとはスペイン語で相手を抜くドリブルのことです。

『ボールを運ぶドリブル』はコンドゥクシオンと言います。

スペインのサッカー指導では2つを分けて練習を行います。

ロンド

ロンドとは相手にボールを取られない様に味方同士でパスを繋ぎ続けることです。

日本では「とりかご」という名前で知られる練習です。

サッカー・フットサル用語集:わ行

わ~ん(ひらがな・カタカナを含みます)

ワンタッチ(プレー)

ワンタッチまたはワンタッチプレーとはボールをトラップせずにそのまま蹴ることです。

ダイレクト(プレー)とも言われますが、近年では「ゴール(得点)に結びつくプレー」の場合のみダイレクトと呼ぶケースも増えたため、こちらの呼び方を使う指導者も多いです。

ワンツー

ワンツーとは次のように2人の選手で行うプレーです。

  • ワン:1人の選手がパスを出して次にボールを受けたい位置に走ります
  • ツー:パスを受けた選手は壁の様にボールをリターンします

壁パス」とも言われます。

ワントップ(1TOP)

ワントップとは試合におけるフォーメーションにおいて、「(1)-4-5-1」、「(1)-4-2-3-1」などの様に、FWの数を1枚にすること、及びその選手のことを言います。



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サカボン

コメント

  1. 小松 より:

    失礼します!
    初めて投稿を拝見させていただきまして、
    興味深い言葉の定義がとても勉強になりました。ありがとうございます。

    一つ質問で、
    守備のチャレンジ&カバーのことですが、
    「チャレンジ」という語源がわかりません。
    ほかのサイトやsnsでも語源は出てきません。
    チャレンジは挑戦やトライ(試みる、試す)の
    ような意味ですが、「プレス&カバー」や
    「アプローチ&カバー」だとしっくり来る
    と感じます。
    または守備なのに「アタックする」と言う
    人もいます。
    バレーボールやテニスでは、審判への
    判定を抗議?することを「チャレンジ」と
    言うらしいですが、それは試みるという
    意味なら理解できます。
    したがって、サッカーの守備の用語の
    「チャレンジ」も
    「ボールを奪いに行く(ことを試みる)」の
    意で定義付け、使われてきたのだと
    感じています。

    ご意見いただければと思います。
    よろしくお願いします。

    • 小松さん
      コメントありがとうございます!
      まず英語では”pressure,cover,balance(プレッシャー、カバー、バランス)” という表記をすることが多いです。
      DFの1人(ボールホルダーに近い選手)がプレッシャーをかけ、2人目のDFがそのカバーをし、残りの選手がバランスを保つという意味ですね。

      仰る通り、このプレッシャーをかけてボールを奪いに行くことを日本ではチャレンジと、いつ誰がそうしたかは不明ですが表現したのだと思います。

      レガース(「レッグ=あし」から来ている和製英語)もそうですが、日本独自で定着したサッカー用語は色々ありますね。