オフサイドとは何かをイラスト付きで解説【2017年度の変更点追記】

ここではサッカーの「オフサイド」について解説します。

恐らくサッカーのルールの中でわかりづらいものの上位に挙げられるのが、このオフサイドではないでしょうか。

「オフサイドになるのはどういう場合か」「オフサイドにならないケース」などをご紹介します。




 

オフサイドについて

オフサイドとは、わかりやすく言うと「相手のゴールに近い所で待ち伏せしてボールに関わるのは禁止する」というルールです。

 

なぜ「待ち伏せしてボールに関わるのがいけないのか」ですが、もしオフサイドがなければサッカーはただ相手のゴールに向かってボールを蹴り込むだけのものになってしまいます。するとサッカーの魅力である「戦術」も「華麗な中盤でのパスワーク」もない別物になってしまうからです。

 

では、より詳しく見ていきましょう。

以下の場合、『オフサイドポジション』にいることになります。

「競技者がボール及び後方から2人目の相手競技者より相手競技者のゴールラインに近い」

この競技規則の言い回しだとイメージがしづらいかもしれないので、わかりやすく説明していきます。

次の図をご覧ください。

オフサイドの図解

オフサイドポジションについて

後方から2番目の相手競技者(図だとDF)から仮想の線である「オフサイドライン」を引き、それよりも相手側のゴールラインに近い位置に選手がいたとします。これがオフサイドポジションです。

図では左下の●選手がオフサイドポジションにいます。ここで「味方からパスを受けた」らオフサイドになります。

オフサイドポジションにいるだけではオフサイドにはなりません。

 

オフサイドラインとは

実際のラインではなく、守備側の「後方から2人目」を通るゴールラインに平行な仮想のラインのことです。

またオフサイドラインについてですが、必ずしもDFに対して引かれるラインではありません。一般的には一番後ろにいるGKがまれにGKがDFより上がる場合もあります。

例えばGKが相手のロングボールに対応するために飛び出して、ヘディングでクリアするシーンを見ることがあると思います。

この場合もルールは「後方から数えて2番目」なので、もしGKが味方のDFを1人追い越して上がっていたら、オフサイドラインは「後方から2番目になったGKの位置」になります。

つまり、DFかGKかは関係ないということです。

 

オフサイドの反則になる条件

味方競技者(図だとボールを持っている上の黒丸●)によってボールが触れられるかプレーされた瞬間に、オフサイドポジションにいる競技者が以下のどれかに該当したと主審が判断すればオフサイドの反則になります。

1.プレーに干渉する または
2.相手競技者 に干渉する 『を妨害する』または
3.その位置にいることによって利益を得る

 

2017年度審判資格更新により追記と一部変更

2017年度より「干渉する」が「妨害する」に変更されましたので引用して追記します。

はね返った、方向が変わってきた、または、セーブされた後に「相手競技者を妨害する」のはオフサイドの反則だと明確にした。これまで「Interfaring with」を「干渉する」と訳していたが、オフサイドになる反則の考え方や解釈が変わってきたため、これを「妨害する」と訳すこととした。

 

「干渉するってどういうこと?」という方のために例を出します。

オフサイドポジションにいて味方からパスを受けた(正確には味方が蹴った瞬間ボールに関わる動きをした)場合です。試合でよく見られる光景ですね。ですので、仮にボールが逆サイドに蹴られた場合はボールに干渉していないのでオフサイドにはなりません。

ちなみにオフサイドになるのは「頭、胴体、足の一部」がオフサイドラインから出ている時です。腕や手がラインより出ていてもオフサイドにはなりません。

 

オフサイドにならないケース

競技者が以下のプレーからボールを直接受けた時はオフサイドの反則にはなりません。

1.ゴールキック
2.スローイン
3.コーナーキック
4.自分のハーフ内にいる

4がわかりづらいと思うので補足します。

競技規則には

「守備側の選手がハーフウェイラインを越えて相手の陣内にいた時は、後方から数えて2番目の選手(図の②)よりゴールに近い位置であってもオフサイドにはならない」

とあります。

オフサイドにならないケースの図解

この場合、ハーフウェイラインがオフサイドラインになります。

当然、ハーフウェイラインを越えて相手ハーフ内(図の黒丸●だとハーフウェイラインより下にいた場合)でボールに関わったらオフサイドです。

※有名なサッカー漫画「俺たちのフィールド」「シュート」でどちらも誤解を生む表現がされていたため、誤った覚え方をした方もいるかもしれないので注意が必要です(僕がそうでした)

 

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相手DFを抜き去った場合のオフサイドについて

カウンターで上がりきった相手DFを複数の攻撃側の選手が追い抜くことがあります(守備側にはGKしか残っていないケース)

この場合はボールがオフサイドラインになります。ボールを持った攻撃側の選手が真横にいる味方選手にパスをしてもオフサイドにはなりません。

サッカー未経験者がテレビ観戦していて「何で今のがオフサイドじゃないんだ!?」と困惑しそうなシーンですね。

オフサイドにならないケース:相手DFを抜いた時

ただし味方が真横ではなくボールを持った選手よりも前でボールを受けた場合はもちろんオフサイドです。

 

2017年度審判資格更新により追記:オフサイドの再開位置

オフサイドになった場合のプレーを再開する一に変更がありましたので追記します。

今までは「その時いた場所=オフサイドポジション」から再開でしたが、

これからは、『実際にオフサイドとなった場所:実際にオフサイドの反則となる行為があった場所』になります。

オフサイドの再開位置

 

 オフサイドについて:補足とまとめ

サッカー未経験者の方向けの話ですが、ボールを先に蹴ってオフサイドポジションにいなかった選手が走ってボールに追いつくのはオフサイドにはなりません。

また、FKについての記事 で触れましたが、オフサイドの反則があった場合は相手の間接フリーキックで再開となります。

 

オフサイドに限らず、ルールは1年ごとに見直され修正されます。時代と共に変わるのでチェックが必要です。

 

追記:主審が笛を鳴らす、副審が旗を上げるタイミングが変更になりました

今まではボールに関わった(例:味方選手から出されたボールにオフサイドポジションにいた選手が反応して動いた など)と判断した時点で旗を上げていましたが、2017年度より「実際にボールに触れた」など、よりハッキリと「関わった」場面で増えを鳴らしたり旗を上げるようになりました。




 

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