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今回は【なぜサッカーではセットプレーの時に9.15m離れるのか?】という疑問についてお答えします。

(画像:poxabayより引用)
サッカーの試合を見ていると時々、選手がファウルしたので相手チームのFK(フリーキック)になり壁の位置でもめるシーンを見かけますね。この時「9.15m離れる」と実況や解説者が言うことがありますが、「何故こんな半端な距離なの?」と疑問に思ったことはありませんか?
今回はこの9.15mについて色々と解説をします。
なぜサッカーでは「9.15m」という半端な長さが使われるのか?
まず先に何故「9.15m」という半端な距離か先にお答えしますね。
実は9.15mというのは「ヤード・ポンド法」で表すと「10ヤード」になります。
サッカー発祥がこのヤード・ポンド法を使うイギリスなため、メートル法を使う日本表記では半端な数字になってしまうのです。
サッカーで9.15mが使われる状況とは
ではサッカーで9.15mが使われる状況とはどんな場合でしょうか。
基本的にはサッカーにおいてセットプレーの時に、相手側はボールを置いた位置から9.15m離れなければなりません。
セットプレーとは「決められた位置にボールを置いてから蹴るプレー」のことです。具体的には以下の通りです。
- 間接フリーキック
- 直接フリーキック
- コーナーキック
- PKおよびペナルティーマークからのキック
この内、「PKおよびペナルティーマークからのキック」については、ボールからキッカー以外の選手が離れる距離は9.15mですが、ゴールからペナルティーマーク(ボールを置く印)までの距離は9.15mではありません。
ゴールからペナルティーマークまでの距離は9.15mではなく11m
ゴールラインからペナルティーマークまでの距離は9.15mではなく11m(正確には10.97m=12ヤード)です。
小学生が8人制で試合を行う時は8mとなっています(試合のレギュレーションによって異なる場合があります)。
学生の試合など、自分たちで1からラインを引いてコートを作る時は注意しましょう。
PKの時は、キッカー以外の選手は相手だけでなく味方もボールから9.15m離れます。そのための距離がわかるようにペナルティーアークがあります。
ペナルティーアークとは、以下の画像にある赤丸で囲ったの線のことです。

(画像:poxabayより引用)
関連記事の サッカーコート や ファウルとFK でも「ボールから離れなければならない距離」としてご紹介していますので良ければそちらもご覧ください。
ゴールに近すぎる場所では例外もある
9.15mにはゴールに近すぎる場所では例外もあります。
攻め側の間接FKになる反則がゴールエリア内(ゴールと平行なラインまで5.5m)で起きた時は、守備側の競技者は9.15mも離れられません。
そのため、反則が起きた場所から一番近いゴールエリアの線にボールを置いて間接FKを行います。
審判は「歩数」で9.15mが測れるように特訓する
プロの試合でファウルがあった時、壁が近い場合は審判がここまで下がりなさいと指示する場面がありますね。
この時、審判が一歩ずつ歩数で測り場所を指定する場面があります。
試合中にいちいちメジャーなどで測るわけにもいかないので、審判は歩数で9.15mが測れる様に特訓しているのです。
更に、普通に歩くのと後ろ歩きでは歩幅が違うので、どちらでも測れる様に上級の審判は訓練します。
小学生は9.15mではなく「7m」
コートの広さも人数も異なる小学生の試合では「7m」が用いられます。
ただし試合のレギュレーションによって異なるので確認が必要です。
コーナーキックの時も相手選手を9.15m離す
若い審判などコーナーキックの時も相手選手を9.15m離す(小学生は7m離す)ことを忘れている審判が意外といるので注意ですね。
草サッカーなどではスローインの2mと混同している方もまれにいるのでルールを確認しましょう。
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カテゴリ:【サッカーのルール一覧】
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