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サッカー選手の背番号:意味、人気、選んだ理由

   

サッカーの背番号の画像:両チームの選手とも11番をつけています

こんにちは。お読み頂きありがとうございます。

今回はサッカー選手が着用するユニフォームの【背番号】について、ルール、その意味や由来、人気の数字や選手のこだわりといったエピソードをご紹介します。

ユニフォームに背番号が付いている理由

サッカーのユニフォームには背番号が入っています。そして各国の代表ユニフォームやJリーグのユニフォームなどの様に、場合によっては背中側だけではなくショーツ(短パン)胸番号(腹番号)を入れなければならない場合があります。

背番号が付いている理由は「選手を特定するため」です。

実は少年サッカー大会でも試合前に選手証で顔と背番号、生年月日を照らし合わせて本人であることを確認します。これにより事前に通達された選手とは別の人間が試合に出ることを防いでいるのです。

そして試合中も背番号があることで戦術的な指示や確認ができます。例えば「11番をマークしろ」「3番が上がったから裏のスペースを突こう!」など監督や選手同士での指示が出せます。サッカーは団体競技のため、背番号が付いていないと、こうした指示などができなくなってしまいますね。

また主審は得点した選手や交代した選手、警告および退場処分にした選手を審判手帳に控えておかなければならないため、ここでも背番号が使われます。

背番号のサイズについて

JFA(日本サッカー協会)に加盟するチームの場合は以下のサイズ規定があります。

  • シャツ背中 高さ 25cm~35cm
  • シャツ前面 右側、左側又は中央に、高さ 10cm~15cm
  • ショーツに選手番号を表示する場合は 前面の右側又は左側に、高さ 10cm~15cm

この様に他の選手からより見えやすい背番号が大きく表示されるようになっています。




サッカーにおける背番号の歴史と数字の意味

初めて背番号が用いられたのは1928年のイングランドリーグにおけるチェルシーvsアーセナル戦でした。

観客からは誰がどのプレーをしたのかプログラムブックを見なくてもわかりやすいと好評で、その後もいくつかの試合で試用された後、FAカップ、リーグと本格的に導入されました。

当時はスターティングメンバ―(初めから試合に出る選手)は1番から11番控えは12番から16番と決まっていました。ですから、同じ選手であっても日によって違う番号を着けていました。

私が小さい時に見たセリエAの試合では後にずっと10番を着けていたデルピエロ選手が8番だったり9番だったりと他のメンバーとの兼ね合いで変わっていました。

背番号の数字とイメージ

さて、サッカーにおける番号と言えば「エースナンバーは10番」「ストライカーは9番」といったイメージがあります。他にも「7番はウイング(ドリブラー)」「2番はサイドバック」などサッカー経験者にとって代替共通のイメージがあります。これは何故でしょうか。

その理由は当時サッカー界で一世風靡したVフォーメーションに由来します。以下の図の様にポジションと背番号が決められたためです。

サッカーのVフォーメーションと割り当てられた背番号

この様に攻撃的なポジションほど大きめの番号であり、現在は2トップの場合など必ずしも真ん中にいない9番をセンターフォワードと呼ぶのもこの名残です。

そしてこのフォーメーションで当時10番を着けていた「サッカーの王様」ことブラジルのペレ選手が大活躍したため10番=エースナンバーとなりました。

背番号って何番でもいいの?

現在、ほとんどの国のリーグでは背番号登録制(番号固定制)のため、選手ごとに番号が決まっています。

そして多くの国の規約では0番を除く1番から99番までとなっています。

また、ワールドカップでは登録選手数が1チームにつき23人までとなっており、番号もこれを超えることは認められないため、1番から23番までとなっています。

本田選手の移籍で話題のメキシコリーグは3ケタの背番号もOK

一方、メキシコのMXリーグは3ケタ、つまり100番台以降の背番号が認められています。なので「282番」や「340番」の選手が普通にプレーしているのです。また、一桁の番号には前に0を着けます。背番号2番を選んだ本田選手も「02」番になっていましたね。

 

南米は他では見られないことが色々とあります。

背番号に「犬の顔」や「はてなマーク」!?

元パラグアイ代表GKチラベルト選手がはてなマークを着用した時の写真

引用元:lacasaca.com

元パラグアイ代表GKチラベルト選手は番号に契約していたメーカーの犬のキャラを使用しました。これを咎め(とがめ)られたことに腹を立てたチラベルトは次の試合で「?:はてな・クエスチョンマーク」を使用しました。他にも0番や猫の顔マークを使った選手がいます。

特定の数字にこだわる選手たち

全ての選手にとって背番号はただの数字というわけではありません。並々ならぬこだわりを持った選手がいます。

背番号「19番」でもめるボヌッチ選手とケシエ選手

2017年、ユベントスからACミランに電撃移籍をしたボヌッチ選手が背番号問題で揺れています。

ボヌッチはバーリ時代から約8年ずっと「19番」を着けてきました。この番号は占いでボヌッチ本人の氏名を指すものであったり奥様の誕生日であったりと相当のこだわりを持っています。

しかし、ACミランには同じく今夏に移籍してきて先に19番を着けることになっていたコートジボワール代表のケシエ選手がいます。自分の誕生日であり、イタリアに着いた日でもあり、父親の命日でもある19番にこちらも大変なこだわりを持っていました。

どうやら話し合いの結果、年上に譲る形でケシエが「79番」、ボヌッチが「19番」を着けることになりそうです。

「9番」が付けられないから「1+8番」!?

1997-98シーズン、イタリアセリエAのインテルに所属していたチリ代表(当時)のサモラーノ選手はストライカーとしての自負から「9番」にとても強いこだわりがありました。

昨シーズンはサモラーノが「9」、ブラジル代表だったロナウド選手が「10」でしたが、翌シーズンにロベルト・バッジョ選手が加入し、どうしても「ロナウド:9番、バッジョ:10番」にしたい会長の意向でサモラーノは泣く泣く「18番」になりました。しかしそれでもあきらめられないサモラーノはなんと1と8の間に「」を入れて登場。実際にリーグでもそのユニフォームを使用しました。

その後、他のチームの選手も何人かこの「プラス作戦」を真似したため禁止になってしまい今は見ることができませんが、サモラーノの「1+8番」ユニフォームは日本でもレプリカが販売されました。

「○番」と言えばこの選手!

世界各国にはその活躍ぶりから「この番号と言えばこの選手」というイメージが強い数字があります。

背番号14と言えばヨハン・クライフ

元オランダ代表、アヤックス、バルセロナで活躍し、「トータルフットボール」の体現者として3度のバロンドール(欧州最優秀選手)に輝き、監督としてもアヤックスやバルセロナ(とカタルーニャ選抜)を率いた「スーパースター」「空飛ぶオランダ人」と称された故ヨハン・クライフ氏は選手時代には主に背番号「14番」で活躍しました。

最初は9番を着けることが多かったのですが同僚がユニフォームを忘れた時に9番を貸し、自分は控え番号の14番で試合に出たところ活躍したため、比較されていたペレ選手(10番)やディステファーノ選手(9番)と並び、14番を「クライフの番号」と世間にイメージさせようとしたそうです。結果は大成功ですね。

ちなみに、チームでの影響力がとても強かったクライフは当時のルールでアルファベット順に背番号が決められていたにもかかわらず一人だけ希望の14番を着けることを許されました(本来なら1番になるはずだった)。

背番号13と言えばゲルト・ミュラー

元ドイツ代表のゲルト・ミュラー選手は、バイエルンミュンヘンのトップチームに昇格した時に空いていた番号の1つだった「13番」を着け、以来「爆撃機」の異名と共に並外れたゴール数を築き上げました。

  • ブンデスリーガ:427試合365ゴール
  • ドイツカップ:64試合79ゴール
  • FIFAワールドカップ 通算14得点(32年間最多得点記録。現在は3位:2006年にブラジルのロナウド選手が15得点、2014年にドイツのクローゼ選手が16得点で更新)
  • 欧州クラブカップ:74試合66ゴール
  • 西ドイツ代表:62試合68ゴール

ちなみに空いていたもう1つの番号は2番でベッケンバウアー選手が着けました。

背番号12と言えばマルコ・ファンバステン

選手としても監督としてもオランダ代表で戦ったファンバステン氏は3度のバロンドールを受賞した名選手です。特に88年ユーロでオランダ代表が優勝した時の立役者であり、この時に着用していた背番号が「12番」だったためファンバステン=12番のイメージが出来上がりました(普段は9番が多かった)。

これに影響を受けた元フランス代表のスーパーストライカーのアンリ選手もずっと12番を着用しました。

「サッカー選手の背番号:意味、人気、選んだ理由」:まとめ

自分も少年期に初めて背番号が渡された時はとても嬉しかったことを覚えています。控えの控えで20番だったので試合に出ることはほとんどありませんでしたが、数字そのものよりも背番号を渡されたことにモチベーションが上がりました。

選手によって数字への思い入れは様々ですし、「何番でもいいよ」という人もいますが、1から11番までの選手にはやはりそのチームの顔として誇りを持っていてほしいですね。

(ユベントスが好きな身としては最近の10番の軽さが悲しいです)

気になった番号の選手がいたら理由などをチェックしてみるのも面白いですよ。




 



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