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フットサルでGKがクリアランス時にペナルティーエリアから出てしまったら

      2018/02/15

こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。

先日、小学生のフットサルの試合中にGK(ゴールキーパー:フットサルではゴレイロ)がクリアランス時にペナルティーエリアから出てスローしてしまいました。

さて、あなたが主審ならどう判断しますか?


小学生のGK(ゴールキーパー・ゴレイロ)の写真
その時の主審が判定を誤ってしまったので、改めて御覧頂いている皆さんと共にルールを確認していきたいと思います。

フットサルのクリアランスについて

クリアランスとは、アウトオブプレー(=ボールがコートの外に出てしまった状態)からの再開方法です。

ゴールラインから攻撃側のプレーヤーがボールを地上・空中問わず出した場合、守備側のGKがペナルティーエリアから手でボールを投げてプレーを再開(=インプレーに)します。

ちなみにサッカーだとゴールエリアからのゴールキックで再開となりますね。

 

英語では「The goal clearance」「Goal Clearances」と表現します。

clearanceは「片付け・一掃」を意味する単語です。

「クリアしろ!」なども恐らくここから来ていると思われます。

 

クリアランスする時にGKがペナルティーエリアから出てしまった場合

さて本題です。冒頭でお伝えした様に、「GKがペナルティーエリアから出てクリアランスして」しまいました。

フットサルでGKがクリアランス時にファウルした様子

結論から言うとこの場合の正しい再開方法は

「ペナルティーエリアから出るまでにかかった時間のカウントは戻さないクリアランスのやり直し

です。

GKがペナルティーエリアから出るまでに1秒かかったとしたら審判は1秒経過の指を挙げたまま2秒目からカウントします(0秒目からカウントする審判の場合は1秒目になりますね)。

つまり「0秒には戻さない」という意味です。

これは「まだインプレーにはなっていない」という判断のためです。

プレーが再開される前に起こった反則なのでやり直し。ただしそれに要した時間の経過はしっかり取るということです。

もちろんやり直しに時間がかかり4秒を過ぎてしまった場合は相手チームに間接FKが与えられます。



審判がミスジャッジをしてしまい直接FKとなった

この時の試合では、審判が「GKによるハンド」として相手チームに直接FKが与えられました。

とっさのことだったので、第2審判・第3審判・GKのチームの監督からもストップがかからず、FKが決まった後に審判の間で確認が行われましたが、1度認めてしまったため審判の判定を尊重する形となりました。

試合後にその主審はミスを認め反則をしたGKのチーム全員に経緯の説明と謝罪を行いました。

 

 まとめ

今回の件は、選手・指導者(監督やコーチ)・審判の全員がルールを熟知する必要を再確認させてくれた出来事だと思います。

GKも普段であれば行わないファウルでしたが、上位進出のためには勝利が絶対条件だったので慌ててしまいました。

もちろん、一番は審判が判断を間違わないことですが、選手自身がルールを知っていれば自分でクリアランスから再開できましたし、指導者がわかっていれば声をかけることもできました。

 

一方で、選手や応援する保護者(保護者の中にも審判資格を保持している方がいました)の誰もこのことに文句を言わなかったことと、主審がきちんと謝罪したことは素晴らしいと感じました。

私も審判を行う時がありますが、レフェリーというのは「ミスをしなくても褒められることはなく、ミスをすると叩かれる・文句を言われる」ということが多い役割です。

 

JFA(日本サッカー協会)でもリスペクトプロジェクトという取り組みが行われており、「フェアプレー」の項目では「レフェリーも人間なのでミスすることもあるが、最終判断を任せた相手なので、その判定を尊重し敬意を払いましょう」という内容が書かれています。

(正確な文言が知りたい方はJFAのHP → サッカーファミリー → リスペクトのページをご覧ください)

しかし、プレイヤーズファーストとして「選手」を大切にする考え方は広まっていますが、その他へのリスペクトはまだまだ定着していないように思われます。

地域によっては判定にいちいち文句を言う指導者も見られます。

そんな中で今回の選手やサポーターの対応は「ミスしてしまった自分達のせい」として相手を尊重する姿勢が素晴らしかったです。

 

サッカーというのは選手・指導者・審判を含めたスタッフ・サポーターがいて成り立つスポーツです。

今回の件はそれぞれが質を高め、より良いサッカーを目指していく良い機会になったのではないかと個人的には思います。


記事の著者紹介
札幌在住、元・育成年代対象のコーチを12年間していました
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