サッカー指導者が知っておくべき3つの方法について
あなたはサッカーの指導・コーチングには3つの方法があるのをご存知でしょうか?
JFAサッカー指導者資格を取る時にも習いますが、
という指導法があります。
どのコーチング方法にも良い点・悪い点(利点・欠点)があり、これらを知ることで選手の育成により良い効果をもたらします。この3つの指導方法はサッカーに限らず、他のスポーツのコーチや教師が授業を進める上での改善にも役立つ部分があります。
では順を追って解説していきたいと思います。今回は『ミーティング』についてです。
ミーティングという言葉はサッカーに限らず一般的に使われている言葉なのでイメージしやすいかと思いますが、そのメリット・デメリットは知っているでしょうか?
以下に、サッカー指導におけるミーティングを解説していきます。
ミーティング(meeting)について
サッカーにおけるミーティングとは、選手を集めて話し合いプレーの振り返りを行い、課題や改善点、良い点を「全員で」確認することです。
練習前に今日の練習や試合でのテーマを確認することも多いかと思います。
一般的な意味で使われるミーティングと意味はさほど変わりません。
ミーティングのメリット
- 選手と指導者で共通認識を得られやすい。
- 一人では気付けなかったことも気付ける。
ミーティングのデメリット
- プレー中ではないので実際起こることを想像しづらい、又は現実とかけ離れた想像になる可能性がある。
- 監督やコーチなど指導者側からの一方的な話で終わり選手に浸透しづらいケースがある。
- 上手く進めないとテーマがぼんやりしたまま話し合いだけで終わってしまう。
ミーティングの進め方・気を付ける点
ミーティングではファシリテーター(facilitator)を決める
元日本代表の方に習ったのですが、Jリーグではミーティングの際はファシリテーターを置きます。
ファシリテーターとは促進者・司会者を指す言葉で、話し合いのセッティングや進行に専念し、自論や意見は言わない中立的な立場の人です。あくまで進行に務め、何かを決定したりもしません。
ファシリテーターが話を円滑に進めることで、議論に夢中になりテーマを見失ったり、話が無駄に長くなることを防ぎます。
ミーティングでは監督やコーチの一方通行にならない
特に育成年代のミーティングの場合、試合後に監督が総括を数分話して終わり、というチームは多いのではないでしょうか。
これでは、監督(外)から見たイメージしか伝わらず、実際にプレーをして感じたことが共有されません。
選手に問いかけをし、様々なイメージや事例を引き出してあげることが選手・チームの成長に繋がります。
また、選手自らに話させることで、練習中でも自然と選手同士の意見交換がなされる様な環境作りにも役立ちます。
ミーティング(meeting):まとめ
選手の育成に優れたチームは、試合前に「チームとしてのテーマ」「個人ごとのテーマ」を明確にし、そのテーマも個人なら3つ以内など絞ります。
こうすることで単なる試合ではなく、選手の成長の場としての試合とチームの全員が認識し、勝敗以外にも様々な経験値を得ることができます。更にそれをミーティングで確認することで、次はよりレベルの高いテーマに移れるという訳です。
もしあなたのチームでミーティングを行う際は
- ファシリテーターを決める
- テーマを明確にしておく
- テーマの数を絞る
- ここで共通認識を得て試合、その後に活かす
といったポイントを意識してみてください。
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