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【育成の放任をしていないか?】コーチングとティーチングの違い

      2016/10/08

まずはコーチングとティーチングの違いを知ろう

指導する監督と指導を受ける選手

コーチングとティーチングってどっちも「指導する」って意味じゃないの?

と思う方もいるかもしれません。

まずはそれぞれの基本的な意味を確認しましょう。

ティーチング:teaching

意味:「教える」

学校の先生:ティーチャーはここからきています。

答えや正解がわからない相手にそれを教える・与えるという教え方です。

コーチング:coaching

意味:「導く」「引き出す」

coachの由来:

コーチ」という語は、ハンガリーのコチ(Kocs)という町で農閑期の収入源として作られた四輪馬車・コチ(kocsi)に由来する

引用元:wikipedia

つまり、指導する相手が自発的に答えにたどり着けるようきっかけやヒントを与える教え方です。

 

サッカーにおけるコーチングとティーチングの具体例

A選手が試合でドリブルを仕掛けるも相手のゴール手前で時間をかけてしまい相手DFに奪われたとしましょう。この時、

  • 「すぐシュートを撃て!」
  • 「横に味方がいただろ」

と言うのはティーチングですね。

(しかも起きた現象に対して言っているので質も良くない)

 

一方、これをコーチングに置き換えると

  • 「今、ゴールと相手の位置を確認してた?」
  • 「味方の動きは視界に入っていたか?」

と、選手の状態がどうだったか確認し、

  • 周りの状況がわかっていた ⇒ 「じゃあ〇〇できたよね」
  • 周りの状況がわかっていなかった ⇒「じゃあまずどうしなきゃいけなかった?」

⇒選手が、自分がしなければならなかったこと、周囲の状況判断を怠っていたことに気付く

と、指導を発展させる事ができます。

 

コーチングの罠:「考えさせる」は「放任」に繋がる

上の部分だけ見るとティーチングよりコーチングの方が優れて見えます。

しかし、どちらにも一長一短あります。

この「考えさせる指導法」が流行ってから、何でもかんでも考えさせる指導者が増えました。

考えさせる事自体は良い事ですが、考えさせて終わっている、いわば放任している指導者が意外と多いのです。

 

これはサッカーに限った話ではありません。

ある小学校での理科の授業での事です。

必要な器具を用意だけして、何の説明もせず「自由に考えて実験してください」という授業があったそうです。

あるグループはとりあえず器具を触ったり調べるものの使えるには至らず、あるグループは飽きてしまい遊ぶ始末。しかも「実はこうやって使う」などの説明も特になかったそうです。

これで果たして指導者(学校のケースなら教育者)と言えるでしょうか?

 

コーチングが役立つには【2つのあること】が必要

では効果的なコーチングを行うには何が必要でしょうか?

それには「2つ」あります。

1.コーチングには『相手に一定の理解度がある』ことが前提

何の知識も経験もなくいきなりアレやれコレやれ考えろと言われても無茶な話です。

サッカー未経験者に「スペースを意識して」「ダイアゴナルの動きを」等と言っても混乱するだけです。

こういう場合はティーチングです。しっかり基礎知識を教える事から始めましょう。

 

2.コーチングには『フィードバック』があってこそ成り立つ

導いた・引き出した相手の反応、答えに対してそれが正しいのか、改善が必要なのか、合っているけど他にも答えや選択肢があったのかなどをきちんとフィードバックしてあげる必要があります。

これにより、相手は自分が良かったのか悪かったのか判断する事ができ、成長に繋がります。

 

コーチングとティーチングの違い:まとめと補足

そもそもコーチ側が導く先をちゃんと見据えているか?

コーチングにしろティーチングにしろ指導者側(コーチ・監督)に明確なビジョンがあることが前提です。

それがなく、場当たり的な指導、掛け声をされても選手は混乱するだけです。

日本ほど指導書が多い国も珍しいと聞いたことがあります。

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その割にはなかなか強豪国になったとは言い難い状況です。

それは、練習メニューの形は知っていても

「それをやることで選手がどう育つか」

「どういう力を身に付けさせたいか」

などの「ゴール」が指導者によってレベルに差があるのも一因ではないかと私は思っています。

 

より選手の力を引き出し伸ばせる指導者が一人でも多く増える事を願っています。

 

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記事の著者紹介
札幌在住、元・育成年代対象のコーチを12年間していました
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