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ハリルホジッチ前日本代表監督の記者会見 全文文字起こし・1

      2018/05/06

こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。

今回は2018年4月26日に行われた、サッカー日本代表 前監督 ハリルホジッチ氏による記者会見を全文文字起こししたのでご紹介します。

ハリルホジッチ前監督の記者会見時を画像にしたもの

by サカボン(自作画像)



 

記者会見は即座に様々なメディアでニュースとなりましたが、会見および質問タイムが合計で1時間半以上あったため、全文を探しても中々見つけられませんでした。

ですので、新聞社の公式チャンネルによる記者会見の動画より自分で文字に起こしました。

長いので数記事に分割していますがご興味のある方はご覧ください。

なお、同時通訳なため敬語になったりならかったりしている部分や、意味が伝わりづらかった部分(「やはり」「そして」などが連続で使われていて読みづらい部分など)は独自にほんの少し修正しています。

ハリルホジッチの記者会見:冒頭「挨拶~日本への思い」

存じ上げてる(記者の)方が少しいらっしゃいますね。

お集まりの皆様こんにちは。このようにお越し頂きましてありがとうございます。

今回はじめて4月7日以来、私の口からお話しさせて頂く機会となりました。

やはりここ日本で3年間 仕事をしてきましたので、この地でお話しをさせて頂きたいと思った次第であります。

 

日本という素晴らしいお国を私自身、初めて体験してきました。

そして、この私どもが家族とともに大好きな日本というお国でございますけど、そこには伝統が、歴史が、そして文化が、そういったまた様々な習慣というもの、それに加えましていろいろな仕事のやり方というものがあり、「色々なものを敬いながらやる」。

こうした日本というお国、それをオンに評価している訳でございます。

 

私自身がこの日本という大変素晴らしいお国に参りましたのは、観光客として物見遊山で来たわけではなく、もしかしたら私のこの手「この日本というお国のサッカーに何かもたらすことができるのではないか」という気持ちで来たのでございます。

 

ハリルホジッチの記者会見:解任に対する失望

私自身もこの素晴らしい日本という国をこのような形で去ることになるとは考えてもいませんでした。

私自身が今までこう「考えつく限りの最悪の悪夢」というものの中においても、こんなことを考えたことは一度としてなかったのであります。

私の志としては、やはり この日本というお国において しっかりとした形で仕事を私の真意と共に終えたいと考えていたわけでありまして、日本のサポーターの方々、日本の国民の方々によってこの日本人(日本代表の選手たち?)というものがヒーローという形で終わって欲しいと思っていた訳であります。

 

4月7日以来、私の人生にとりましてやはり一番辛いと言ってもよい日々を過ごして参りました。

そして人間といたしまして深く失望したわけでございます。

と申しますのも、やはりこのサッカーというものから考えるとなんて残念なんだろうと思いました。私はこの日本という地にワールドカップの準備のためにやってきたわけでありまして、代表チームをしっかりとW杯の予選通過をさせたわけであります。

 

この(協会の)トップの方から私は一人のスタッフとして言い渡されたことでありますけれども 、日本のサッカーというものを考えた時に何か欠けているものがあると感じました。

私自身がサッカーという世界で45年間、それもハイレベルなサッカーでの45年間、仕事をしてきて、監督という職業というのは大変儚いものでありまして、どんな時だろうと何が起こるかわかりません。

私自身がちょっとナイーブ、つまり「物事を知らなかった」という点があったのかもしれません。

 

でも私自身は後悔はしていません。

と言うのは、日本にやって来てしっかりと我がチームが成功するためにやってきた仕事ばかりだったからでございます。

そんな私に通告されたことに対しては、大変失望することでありまして、私に対するいわゆるリスペクトというものがなかったと思われました。

【BMZインソール】

ハリルホジッチの記者会見:日本代表監督として3年間行ってきた仕事について

私自身この3年間にわたり日本代表チームのために色々な仕事をしてまいりました。

是非そうしたものをご説明したいと思ったわけでありまして、この3年間につきましては私がしっかりと誇りを持って仕事をしてきたと思っております。責任者として果たしてきたと思っているわけです。

 

まず私が最初の日に日本サッカー協会のJFAハウスに伺った時に私はこう聞いたんです。

 

ハリルホジッチ:「私のオフィスはどこにあるんですか?」

協会関係者:「あなたのオフィスなんてありませんよ」

 

それで私はすぐにお願いしたんです。「それでしたら私のオフィスをしつらえてくれませんか?」

それからまた「私のアシスタントのためにもオフィスも用意してください」とお願いしました。

これはどうやら日本のサッカーの歴史で初めてのことだったようです。

代表監督が自分たちのためにオフィスを用意してくれというのが。

そして私はオフィスで毎日出勤をしていったわけであります。

私が代表チームセレクションするだけではなくて、例えばメディカルスタッフも毎日出勤してきます。そうしたものに皆さん馴染みがなかったみたいでした。

 

その後は仕事の割り振りをしてどのような仕事をしていくかという組織立てをしました。

監督として何をやるのか、コーチとして何をやるのか、メディカルスタッフとして何をやるのか。

毎日ミーティングをしたり、テクニカルスタッフと共に実際に選手の試合を撮影したりもしました。

そして選手一人一人の報告書というものを作って、それからレポートを作っていきました。

メディカルスタッフは「どの選手がどう故障しているのか」、そうした細かいデータをレポートとしてあげていくわけであります。

スタッフとコミュニケーションをして、毎日毎日そのような色々な仕事をやってまいりました。

 

オフィスにいて仕事をする時もあれば、現場に行って視察をする時もあります。

これは国内組の選手も海外組の選手も同じです。

毎週月曜日になると全員のスタッフとミーティングを行いました。

テクニカルスタッフとともに50人くらいの選手一人一人と、プラスアルファとしてゴールキーパー5~6人の報告書を作り上げていったわけです。

 

例えばメディカルレポートということになりますと、故障した選手がいるならばすぐ連絡を取ってどういう状況なのかを聞いてみるとか。

色々な広報・コミュニケーションのスタッフとも、それから問題があるときは管理部のスタッフとも色々連絡を取ってきたわけです。

 

代表チームの為の色々な合宿・遠征をいたしますが、例えば合宿であれば「いつ合宿をスケジューリングをするのか」「どのような形でするのか」ということでスタッフの数にして50人程いたわけです。

スタッフ一人一人が自分の仕事がそれぞれあって、そしてそれをやっていきました。

 

そのような仕事をしてきたスタッフに対してありがとうとお礼を申し上げたいと思います。

3年間ありとあらゆる練習の場においても、そしてありとあらゆる移動・遠征という場面においてもほぼ完璧といった形でセッティングされておりました。

例えば練習におきましても「どういったプランニングでやるのか」、そして公式試合・親善試合の準備や調整…私の人生において「ここまでみんながやる気を持って規律正しくやってくれる所があるんだ」と言うのを今まで見たことがありませんでした。

 

練習の中身において選手の集中度、質の高さについても本当に素晴らしくてビッグな「ブラボー!」、そしてビッグな「メルシー(ありがとう)」を申し上げたいと思います。


記事の著者紹介
札幌在住、元・育成年代対象のコーチを12年間していました
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