こんにちは。今回は「サッカーで背番号11の意味や役割、有名選手」についてご紹介します。
- 「サッカーで11番といえば有名選手は誰?」
- 「背番号11の意味や役割は? 背番号って人気順?」
- 「日本代表のサッカー選手で歴代の11番は?」
といった疑問にお答えします。
サッカーで背番号11の意味
現代のサッカーでは、背番号11は主に攻撃的なミッドフィルダーやウイングなどのフォワードを意味します。
サッカーで背番号1の意味、有名選手 でご紹介したように、背番号とポジションの関係は19世紀から20世紀初頭にかけて背番号制度が本格化した時代に多く使われていたVフォーメーションに由来します。
Vフォーメーションの背番号の割当は以下の画像の通りです。
画像を見てわかるように、後ろのポジションから順番に
- ゴールキーパーの1番
- 右サイドバックが2番
- 左サイドバックが3番
- 右ハーフが4番
- センターハーフが5番
- 左ハーフが6番
- 右ウイングが7番
- インサイドライトが8番
- センターフォワードが9番
- インサイドレフトが10番
- 左ウイングが11番
と番号が振り分けられました。
インサイドライトやインサイドレフトは今では見ないポジションですね。現代のサッカーではFWの枚数を減らしDFやMFの枚数(人数)を増やしているため、右インサイドハーフや左インサイドハーフが代わりでしょうか。
時代によるフォーメーションの変化や背番号固定制に伴い、フォワードであっても14番や18番あるいは20番など好きな背番号を付ける選手も増えたので、必ずしも「番号=ポジションを表すもの」ではなくなりましたが、「11番といえば足が速くドリブルが上手い選手がつける、人気の背番号」というイメージは変わっていません。
サッカーにおける11番の役割
サッカーにおいて11番は、ゴール(=得点)を自ら決めたり味方のチャンスを作ったりする役割が求められます。
11番タイプと呼ばれる選手は サッカーで背番号10の意味、有名選手、役割 でご紹介したセカンドトップ(ST)や、ウイング(WG)のポジションでその能力を発揮する場合が多いです。
ウイング(WG)とは
ウイングとは、英語でwing、もしくはwinger(ウインガー)と表記される、スリートップなどで左右(コンテ監督が採用した1-4-2-4では前線4の内の左右)に配置されるフォワードのことです。略字はWGです。
「翼」を意味するwingの名前の通り、タッチライン近くに開いてサイドからのクロスやカットインからのシュートでチャンスを作る役割を担います。
ドリブルが得意で、かつ攻守に渡る運動量が必要なため走力がある選手がこのポジションでは求められます。
サッカーで背番号11の有名選手(現役の選手)
サッカーで背番号11の有名選手といえば、以下のような選手の名前が挙がるでしょう。
- モハメド・サラー(FW エジプト代表、リバプール)※代表では10番
- ガレス・ベイル(FW・MF ウェールズ代表、レアルマドリード)
- ドウグラス・コスタ(FW・MF ブラジル代表、ユベントス)
- ディディエ・ドログバ(FW 元コートジボアール代表、フェニックス・ライジング)
※所属クラブは2018年現在のもの
- サラー選手は2017-18シーズンのプレミアリーグでPFA(イングランドサッカー選手協会)年間最優秀選手賞・FWA(イングランドサッカー記者協会)年間最優秀選手賞・EAスポーツ年間最優秀選手賞・プレミアリーグ得点王の個人4冠を達成した選手です。また得点王となった32得点はプレミアリーグのシーズン最多得点記録を更新するものでした。エジプトでは英雄的な人気があり、大統領選挙では立候補していないにもかかわらず約100万票の投票があったほどです。驚異的なスピードでのドリブルを得意としています。
- ベイル選手は、元々はサイドバックでしたがそのスピードや得点力から徐々にポジションを上げていき、今や世界屈指のWGとして有名な選手です。2015年に行われたFIFAの調査では36.9km/h という、まさに世界最速とも言われたドリブルやFK、アクロバティックナゴールが得意なプレーヤーです。ウェールズ代表の最多得点記録の保持者です。怪我がちなのが唯一の弱点でしょうか。
- D・コスタ選手も上記2名と同じ相手が手を付けられないほど速いドリブルが武器の選手です。左右のWGをこなし、クロスやパスの上手さも光るテクニックに優れた選手です。多くのブラジル人選手のの様なたくさんのフェイントを使うタイプではなく、効率的かつ効果的な動きで相手を交わします。強いて弱点を挙げれば得点力がそれほど高くない点でしょうか。
- ドログバ選手はプレミアリーグ得点王やアフリカ年間最優秀選手にもなった選手です。2005年のワールドカップ予選、対スーダン戦でコートジボアール初のワールドカップ出場を決めた後、ロッカールームで自国の内戦停止を呼びかけ、実際に停戦へと繋がったことから、コートジボワールではサッカー選手以上の存在として人気があります。
サッカーで背番号11の有名選手(往年の名選手)
サッカー選手を引退した背番号11の有名選手といえば以下のようなプレーヤーがいます。
過去を振り返ると意外とドリブラー以外の有名選手がいますね。
- ライアン・ギグス(FW・MF ウェールズ代表、マンチェスター・ユナイテッド)
- ロマーリオ(FW 元ブラジル代表、バルセロナ、バスコ・ダ・ガマなど)
- シニシャ・ミハイロビッチ(DF・MF 元ユーゴスラビア(セルビア・モンテネグロ)代表、ラツィオ、インテル)
- ミロスラフ・クローゼ(FW 元ドイツ代表、ブレーメン、バイエルン、ラツィオ)
※クラブは主に活躍した時の所属チーム
- ギグス氏はプロサッカー選手になって以降はマンチェスター・ユナイテッド 一筋で、ポジションは左WG、マンUの最多出場記録963試合出場(168ゴール)の選手でした。現在はウェールズ代表の監督です。
- ロマーリオ氏は通算得点1000ゴール以上を決めているブラジルきっての名選手でした。1994年FIFAワールドカップ アメリカ大会優勝、数々の得点王ほか個人タイトルを獲得しています。身長170cmほどながらセンターフォワードとして特にゴール前での得点能力に優れていました。現在はブラジルで政治家を務めています。
- ミハイロビッチ氏はFKが特に有名な選手でした。FKだけでハットトリックを達成したこともあるほどです。日本では本田圭佑選手がミラン在籍時の監督としての印象が強い方も多いのではないでしょうか。DFながら11番をずっと付けていました(理由は不明)。
- クローゼ氏は2018年現在でワールドカップ通算最多得点(16得点)の記録保持者です。本来の身長182cm以上に大きい印象があるのは空中戦に強くヘディングでのゴールが多いからでしょうか。ウィングではなくセンターフォワードとして活躍しました。現在はドイツ代表のコーチングスタッフです。
サッカーで背番号11の歴代 日本代表選手
2018年の日本代表(森保ジャパン)では 選手が背番号11番です。
歴代の日本代表選手では、 鈴木隆行氏(監督を目指しつつ少年サッカーチームのコーチなどを務める)、宇佐美貴史選手(デュッセルドルフ)、キング・カズこと三浦知良選手(横浜FC)などがいます。三浦知良選手は51歳で現役、Jリーグ発足からプレーを続けている唯一の選手でもあります。
まとめ
サッカーでは背番号11は主にフォワードや攻撃的MFの役割を務める選手がつける番号です。
少年サッカーでも11番は、9番や10番と並んで人気の番号です。チームによっては10番の代わりにエースが付けることもあります。
余談ですが、最近では背番号11は野球でもエース級の番号として認識されてきているそうですね。
あなたの好きな番号は何番ですか?
- 他の背番号の記事:サッカーの知識・雑学
- 関連記事:サッカー選手の背番号:意味、人気、選んだ理由
コメント