GK(ゴールキーパー)とは:サッカーにおける魅力や役割の解説

こんにちは。今回はサッカーにおけるGKゴールキーパーの役割や魅力、楽しさについてご紹介します。

ポジションごとの役割や魅力を知れば、次のような方はもっとサッカーを楽しめるのではないでしょうか。

  • これからサッカーを始める方でどのポジションの選手になろうか迷っている人
  • サッカー観戦を始めたばかりなのでポジションごとの役割や魅力を知りたい人
  • 今までサッカーに興味がなかったので少しは詳しくなりたい人

サッカーのGKとは

まずは今までサッカーを知らなかった人や興味がなかった人のために、GKそのものについて簡単にご紹介します。

GKとは、ゴールマウスの前に立ち、ゴールを守るポジションです。基本的にはDF(=ディフェンダー)の後ろに位置します

「基本的には」と言うのは、試合によってはGKがDFよりも前に飛び出すこともあるからです。
  • GKはピッチ内には1チームにつき1人までしか同時には出場できません。
  • GKはスローインを除けばサッカーにおいて唯一手を使えるプレーヤーです。
  • 英語でGoalkeeperと書いたものを省略したのがGKで、ゴールキーパーと読みます。

英語では他にも Goalieゴーリー)と表現することもあります。ただし、サッカーのポジション・フォーメーション・役割についてでも解説しましたが、Goalieだけだと検索した時にアイスホッケーなど他のスポーツのゴールキーパーが表示されることもあるので、海外の情報を調べる時は「football goalie(s)」「soccer goalie(s)」と検索すると良いでしょう。

GKの役割

主なGKの役割は次の通りです。

  • 守備の時は相手に得点されないようにゴールを守る:シュートを手・体・足・頭など全身を使って防ぐ
  • 攻撃時はロングキックや短いキック、スローイングで味方へパスを繋ぐ。

GKの守備

例えば相手のシュートを防ぐには次のような方法があります。

  • キャッチ(catching):ボールを落とさないように掴む、腕と体で抱える
  • パリー(parry、parrying):キャッチできないボールを手や指でゴールからそらす
  • パンチング(punching):キャッチできないボールを拳で弾く
  • ブロック(block):手に限らず体に当ててボールを止める

なお、日本だと手や指でボールを弾くプレーのことをフィスティングと言うことがありますが、海外だと卑猥な意味になるので注意が必要です。

また、掌(てのひら)でボールを弾くことをディフレクティングということもありますが、これも英語で調べたところ、そのような意味で使っている文献は見つからなかったので日本独自の表現だと思います。

これに関連して、ディフレクションという言葉もあり、「シュートが相手選手に当たって角度が変わること」という意味で使われます。

こちらは英語でも同じ意味として「deflected shot」などと使われます。

deflectは「そらす・歪める(ゆがめる)・屈折させる」という意味です。

GKの攻撃

現代のサッカーでは、ゴールキーパーに対して相手のシュートを防ぐだけでなく、他のフィールドプレーヤーと同じように足を使って攻撃を組み立てることも求められます。

また、セーブしたボールやゴールキックでのボールを正確に味方にパスすることも大切です。このことをディストーション(配球)と言います。

ディストリビューションの詳細についてはこちらの記事をご覧ください:
GK(ゴールキーパー)のディストリビューションとは
他には滅多にないことですが、トーナメントなど どうしても勝たなければならない試合において、試合終了間際のセットプレー(コーナーキックやフリーキック)の際に、ヘディングでのゴールを期待して前線に上がることもあります。
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GKが手を使って良い範囲は?

ゴールキーパーが手を使って良い範囲は自陣のペナルティーエリアの中だけです。

普段 サッカーをあまり見ない人にとっては、ゴールの周りに引かれている線は何のラインかわからないかもしれないので図を使って説明します。

下の図をご覧ください。

ゴールエリアとペナルティエリアの図解

ゴールエリアとペナルティエリアの図を自作しました

ゴールの周りにはペナルティーエリアペナルティーアークゴールエリアのラインが引かれています。

ペナルティーエリアとは守備側の選手が反則を犯した時に攻撃側のチームにPK(ペナルティーキック)が与えられる範囲です。この範囲内であればGKは手を使うことができます。

ペナルティーアーク(ペナルティーエリアのラインに繋がっている弧の線)はPKの時にキッカー以外の選手がボールから離れる距離を示すものです。この円弧の中でGKが手を使ってしまうとハンドのファウルになってしまうので、GKを始めたばかりの選手(特に小さい子など)はルールをしっかり覚えて気をつけましょう。

ペナルティーエリアの中にあるゴールエリアはゴールキックをする時の場所です。ライン上も含めてこのエリア内のどこからゴールキックをしてもOKです。ちなみにゴールキックはGK以外の選手が蹴っても良いです。

GKの魅力

私が考える、わかりやすいGKの魅力は次の通りです。

  • 「これは決められた!」と思うようなシュートをストップした時など、守護神と呼ばれる活躍をした時
  • ユニフォームも他の選手と異なり手も使えるというオンリーワンのポジション

選手としてGKでプレーする時の魅力と、観客(ファンやサポーター)としてGKを見る時の魅力、それぞれをご紹介します。

GKを選手としてGKをプレーする時の魅力

相手の決定的な得点のチャンスを防いだ時の達成感、それによる味方からの信頼を感じた時が魅力です。

私はGKとしては草サッカーやフットサルでしかプレーしたことはありませんが、ロングキックやスローイングで相手ディフェンスラインの裏を突いたり、味方の選手へのパスが上手くいったりした時も楽しいですね。

GKをファンやサポーターとして見る時の魅力

相手のシュートに対して瞬間的に反応して防ぐという、セービングがわかりやすい魅力として挙げられます。

特に、強烈なシュートを弾かずキャッチするようなキーパーは、相手に対して「どんなシュートを打っても入らないんじゃないか」というプレッシャーをかけることもできます。

また ディストリビューションの項目で触れましたが、正確かつ素早い判断でボールを配球できるGKはチーム全体の攻撃のスイッチを入れられます。

例えば、日本にとっては苦い記憶となったロシアW杯でのベルギー戦、通称「ロストフの14秒」では、ベルギー代表GKのクルトワ選手が日本のCKからのボールをキャッチした瞬間、日本の気の緩みを突いてデ・ブルイネ選手に素早くボールをスロー、そこからカウンターが始まりわずか14秒でゴールが奪われました。

もし、クルトワ選手が判断を誤り時間をかければこの攻撃はできなかったでしょう。

このように攻撃開始の瞬間を見られるのもGKを見る時の魅力だと思います。

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有名なGKの選手・元選手

例を挙げればきりがないので、特に有名な元選手と選手をピックアップします。

今は動画でも簡単に見られる時代ですので、GKに興味を持った方はこれらの選手のプレーを見てみると良いですよ。

  • レフ・ヤシン:元 旧ソ連代表 2019年7月現時点で唯一、GKとしてバロンドール受賞者
  • ジャンルイジ・ブッフォン:元イタリア代表
  • イケル・カシージャス:元スペイン代表
  • ジーダ:元ブラジル代表
  • ピーター・シュマイケル:元デンマーク代表
  • オリバー・カーン:元ドイツ代表
  • レネ・イギータ:元コロンビア代表 スコーピオンキックなどで有名
  • ホルヘ・カンポス:元メキシコ代表 GKとしては小柄(170cm前後)でありながあら驚異的なジャンプ力などで有名。またFWとしてプレーすることでも有名でした。
  • マヌエル・ノイアー:ドイツ代表
  • ヤン・オブラク:スロベニア代表
  • アリソン・ベッカー:ブラジル代表

まとめ

それでは今回のまとめです。

  • GKは自陣のゴールマウスを守るポジションの選手
  • 相手のシュートを止めるセービングが魅力
  • 攻撃の始まりを作るディストリビューションも魅力

ここに書いた内容の他にも人によって様々な魅力を感じると思うので、ぜひ見つけてみてください。

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