バスや車など乗り物酔いへの対策方法【遠征・合宿】

バス酔い・乗り物酔いのイメージ画像

【バス酔いに困ったことはありませんか?】

今回は『バスや車など乗り物酔いへの対策方法』についてお話しします。

よそのチームと試合をするためバスや列車、あるいは車に長時間乗ることはクラブチームに限らず部活でもよくあることです。小学生の内から遠征や合宿を行うスポーツクラブやスクールもあります。

せっかく「これから試合」という時に乗り物酔いをして実力を発揮できないと悔やまれますよね。私が指導者だった時も乗り物酔いに悩まされている子がいました。そこで今回は乗り物酔いを防止する方法や酔った時の対策についてご紹介します。

医学的根拠に基づいたものではなく、実体験や一般論を踏まえたものです。予めご了承ください

乗り物酔いについて

乗り物酔いは「振動や速度の変化によって三半規管が刺激されることで起こる、一種の自律神経失調症」です。

専門用語では「加速度病」または「動揺病」と呼ばれ、なぜ起こるのかのメカニズムは完全には解明されていません。




乗り物酔いは克服できる

私が指導員だった頃に遠征などで小学生を引率していましたが、低学年だった時に毎回酔う子がいました。その子も4年生くらいから段々と酔わなくなり高学年ではすっかり落ち着きました。

この様に、何度も同じ体験を繰り返すことで次第に症状が軽減して酔いづらくなります。個人差はありますが多くの場合、乗り物酔いは治ります。

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乗り物酔い対策:搭乗する前にできること

とは言え、毎回ただ我慢するよりも、少しでも酔わない様に予防したり症状を軽減したりする方が精神的にも良いので、以下にその方法をご紹介していきます。

まずは搭乗前にできる対策です。

睡眠不足を避ける

特に大事な試合前では緊張や興奮でなかなか寝付けないかもしれませんが、前日は充分に睡眠をとりましょう。乗り物酔いだけでなく、試合でベストパフォーマンスを引き出すためにも寝不足は厳禁です。

衣服に配慮する

暑いと酔いやすくなるので厚着をしないこと、また気分が悪くならない様に体を締め付ける衣服は避けるのが良いです。

トイレを済ませておく

排尿・排便は済ませておきましょう。特に便秘気味だと気分が悪くなり酔ってしまいやすいです。

食事の量に注意

空腹状態でも、逆に食べ過ぎ、飲みすぎな状態でも酔いやすくなります。適度な食事をとる様に心掛けましょう。

乗り物酔い対策:搭乗中にできること

続いて乗り物に乗った後の対策です。

ベルトをきつく締めすぎない

衣服同様に体を圧迫することは避けましょう。特に小さい子などは面白がって遊んでついベルトをきつくすることがあるので注意です。

窓を少し開けて風をあびる

バスによっては窓が開かないタイプもありますが、新鮮な空気を吸うことでリラックスできたり気分を落ちつけたりできます。

頭を揺らさない

これも小さい子がやりがちですが、三半規管への刺激となるので頭をぐらぐら揺らすのは避けましょう。ただでさえ車の振動があるので余計に具合が悪くなってしまいます。

乗車中の姿勢や視点について

更に乗車中に気をつけるべきポイントをご紹介します。

進行方向を見る:後ろ向きにならない

人間の脳は目から入る情報を一所懸命に分析して理解しようとしますが、車やバスのスピードは脳がそれらを処理するよりも速度があります。そのため脳が処理しきれないと体に拒否サインを出し、「目が回る≒酔う」症状へと繋がります。

この理由により後ろ向きだと「流れていく景色」という量が多い情報が目に入り気持ち悪くなります。

遠くの景色を見るのは良くて、読書など近場を見ると酔いやすくなる理由

では、情報量が少ないはずの「読書」などが何故酔いやすくなるかというと、「体と脳で受け取る刺激(情報)にミスマッチが起こるため」です。

乗車している時の「体(の神経)」は振動に対してバランスを取るなど「動いている」という情報を受け取っています。

一方で「目や筋肉」からは静止しているという情報を受け取っているため、異なる情報を同時に受け取った脳は「酔い」を起こしてしまうのです。

ですから情報量は少なく、且つ体も目も動いていると認識できる「遠くの景色を眺める」方が酔いづらくなります。

 搭乗前や搭乗中に避けた方が良い食事内容について

以下に紹介する食品は胃の中に溜まる時間が長かったり、発酵しやすかったりするため乗り物酔いの原因になりやすいと言われています。

好みもあるでしょうしリラックスのために多少の飲食であれば影響は少ないかと思いますが、出発前や乗車中では食べ過ぎない方がよいでしょう。

ピザ・チーズ・牛乳・甘いケーキ・カステラ類・あんパン・ジャムパン・クリームパン・チョコレート・バナナ・スイカ・さつまいも・てんぷら(特にころも)・ゆで卵・スナック菓子・砂糖入り紅茶

また、脂肪分の多い食事は酔いやすいとされています。

バスや車など乗り物酔いへの対策方法:まとめ

乗り物酔いはその時の気分に影響される部分も大きいです。呼吸を深くゆっくりして、できるだけリラックスするのも一つの手です。

また、不安が強い方は酔い止めを服用するのもありです。薬に頼るのを避けたい方もいるかと思いますが、刺激が弱い薬でも「飲んだから大丈夫」というプラセボ(プラシーボ)効果は意外と馬鹿にできません。




 

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