GK(ゴールキーパー)のディストリビューションとは

こんにちは。今回はGK(ゴールキーパー)のディストリビューションについて解説します。

GKをやっている選手であっても、ディストリビューションという言葉は聞いたことがないという人も少なからずいるのではないでしょうか。

GKの役割は相手のシュートを止めるだけではありません。キャッチしたボールやゴールキックを正確に味方選手にパスして攻撃に転じることが大切です。ディストリビューションはこの攻撃への切り替えに関わってきます。

  • GKとして より試合でチームの為になるプレーがしたい
  • セービングやキックだけでなくGKの専門知識を増やしたい

といった方はぜひご覧ください。

ディストリビューションとは

まずディストリビューションとは、distributionという「分布・配分・配布・配給」などを意味する英語です。

サッカーで使う場合は 配球 を意味します。

GKから味方選手へ ディストリビューション=パス・配球 する方法はいくつもあります。

  • ゴールキック
  • アンダースロー
  • オーバースロー
  • サイドスロー
  • 南米式のパントキック:体の横~斜め前に落としたボールをキックする方法。別名「南米キック」「サイドボレー
  • 欧州式のパントキック:体の前に落としたボールをキックする方法。
  • ドロップキック:1度地面に落としたボールがバウンドしたところを蹴る方法

これらを状況に応じて瞬時に使い分けるディストリビューションがチームの攻撃を組み立てる上で大切です。

エリア・ゾーンごとのディストリビューション

ではどう使い分けるかと言うと、ピッチ上にある様々な場所=エリア・ゾーンをで区切って考えると良いです。

例えば、カウンターのチャンスを逃さないためや、押し込んできた相手を下げるために相手ディフェンスラインの裏を狙ってロングボールを蹴ることはよくあります。

しかし、試合中に毎回 同じように相手がラインを高くするとは限らないですし、味方のFWも準備ができていないかもしれません。

GKが相手ディフェンスラインの裏にロングボールを蹴ったイラスト

当然ですが、みすみす相手にボールを奪われてしまうような状況であれば、違うエリアに配球した方がチャンスは作れます。

 

優秀なキーパーを多数輩出しているドイツでは、様々な場所に応じた配球方法を練習の段階で行っています。

例えば自陣のゴール付近の両サイド(後ほど紹介する図の①)に対しては、『味方選手の利き足にグラウンダーのボールを配球』といった具合です。

ちょうど良い例としてドイツの子どもたちのGK練習動画があったのでご覧ください

リンク切れの際はご容赦ください

アンダースローでグラウンダーのパスを出す練習と、オーバースローでパスを出す練習(おそらく下記の図のゾーン3に出す練習)の様子がわかりますね。

では続いてもっとわかりやすく図を使って解説します。

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ディストリビューションでのゾーンを解説した図

下の図をご覧ください。

ディストリビューションのゾーン

1つの例として、このようにピッチを6つのゾーン・エリアに分けて、次のようなそれぞれに合った配球を行います。

  1. 味方選手の利き足にグラウンダーのボールを配球
  2. 相手選手からのチェックがなく、味方選手が前を向けるような状況の時だけ低めもしくはグラウンダーのボールを配球
  3. できれば味方選手の利き足に、キックやスローを使って低い弾道で配球
  4. 味方選手が前を向けるようであれば低め(できればグラウンダー)のボールを配球
  5. キック(届くのであればより正確にできるスロー)を使ってライン際に配球:相手にボールを奪わせずしづらくする
  6. キック(届くのであればより正確にできるスロー)を使って配球

イメージしやすいように縦向きの図もご覧ください。
ディストリビューションのゾーン:縦向き

ゾーン2の例としては、ロシアW杯の 日本vsベルギー戦でのGKクルトワ選手からMFデ・ブルイネ選手への配球がありますね。

ディストリビューションで大事なこと・注意点

ディストリビューションで大事なことはまず『自分たちのボール(マイボール)を失わない』ということです。

ですから先ほど説明したように、相手のディフェンスラインの裏にスペースがないような時にロングキックを放り込んでも相手の守備は崩れづらいので、別のゾーンに配給した方が攻撃しやすくなります。

そして、マイボールを失わずチャンスを作っていくためにはGKとそれ以外の選手の共通認識・戦術理解が必要です。

 

また、プロのクラブチームと違いサッカー部やサッカースクール・サッカークラブでは全てのポジションが適材適所という訳にはいかないこともあります。

例えば、右利きの左サイドバックと左利きのサイドバックでは同じゾーン1でも配給する場所が微妙に変わってきます。

GKにボールが渡った時にどこでパスを受けるのか、DFとGKの意思の疎通が大事になってきますね。

ディストリビューションのゾーン1の例

他にも、次の様な条件によっても配球に工夫が必要です。

  • 天候:日差しの向きや風向きなど
  • ピッチの状態:乾いている・濡れている・芝・土など
  • ピッチの広さ:縦長、幅広など

ボールをパスするのに適した位置(=エリア・ゾーン)、環境、様々な状況を瞬時に判断し、的確な方法で素早く配給するのが大切です。

まとめ

今回のまとめは次の通りです。

  • サッカーでのディストリビューションとは配球を表すGK用語
  • ディストリビューションでは配給する位置や環境によって投げ方・蹴り方を変える必要がある
  • GKだけでなく味方選手との相互理解が必要

わかりやすい参考文献としては、漫画になりますがフットボールネーションの10巻に今回ご紹介した内容が詳しく載っています。

ドイツやイタリアのサイトも色々探しましたが、ディストリビューションの解説はされていてもあまり良い図は見つからなかったので、こちらの漫画から上の図を参考にさせて頂きました。

いまGKとして頑張っている選手の方のお役に立てば幸いです。

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