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こんにちは。今回は【初心者向け、インサイド・アウトサイドでのロングキックの蹴り方、コツ】について解説します。
このサイトの Q&A にも以前「どうすればロングキックが飛ぶようになりますか?」という質問が来ました。
今回、新たにロングキック動画を撮影しましたのでそちらを使って解説していきます。
- ロングキックが飛ばないので飛ばし方を知りたい
- ロングキックが上手く蹴れない
- ロングキックの足の形や当てる場所を知りたい
といった方に向けた内容の記事です。
初心者向けロングキックの蹴り方動画
まずはこちらの動画をご覧ください。
動画再生時間:1分46秒
動画で紹介したボールを蹴る時のフォームやポイントの解説:インサイド編
では以下に動画内で行ったロングキックを蹴る時の動作、フォームを画像と合わせて解説していきます。まずは「インサイド」でのロングキックになります。
インサイドでのロングキック:助走から踏み込みについて
まず軸足はしっかりと踏み込みます。踏み込む場所はボールの横やや後ろです。ボールから離すほど体が上方に向きやすくなり上に飛びやすくなります。離しすぎると蹴りづらくなり飛距離も出ません。
何度かキックを試して、自分なりに飛距離と高さのバランスが良い位置を見つけると良いですね。
腕と胸を開いてバランスをとる
キックする時、上半身は胸と腕を開いてバランスを取ります。状態がブレるとボールが明後日の方向に飛んでしまい狙った位置に飛びません。
また、一般的には体を上方(45度)に向けた方がボールは浮いて距離も出やすくなります。
(「一般的」と言ったのは、プロサッカー選手の中には体をあまり上に向けないのにロングシュートが得意だった元オランダ代表のロナウド・クーマン選手などがいるからです)
膝から下の脚の振りを意識する
膝から下を高く上げできるだけ速く振り下ろします。こうすることで飛距離も出ますし、ボールに当てる位置を変えればカーブをかけることもできます。振りが速いほどボールも曲がりやすいです。
蹴る方の足とボールの当て方について
地面とボールの間に差し込むようにインサイド~足首の辺りをボールに当てます。
インパクトの瞬間、ボールに足の力がしっかりと伝わる様に意識します。
ボールに足を当てた後のフォロースルーについて
ボールに当てた足はそのまま上方に向けて振り抜きます。と言っても足を振り回すよりも当てた勢いでそのまま前方に一歩踏み出すイメージです。
軸足も踏ん張って止まらずに体の勢いに合わせて前方に流した方がボールにも勢いが出ます。
動画で紹介したボールを蹴る時のフォームやポイントの解説:アウトサイド編
続いて「アウトサイド」を使ったロングキックです。
アウトサイドでロングキック:助走から踏み込みについて
アウトサイドを当てやすい様に体を横向きにしながら助走します。この時、インサイドでのキックと同様に腕と胸を開いてバランスをとると良いです。
蹴り足はインサイドの時と同様、膝から下を高く上げできるだけ速く振り下ろします。
インサイドの時に比べ、油断すると軸足を蹴り足とぶつけるので少しだけ注意が必要です。
蹴る方の足とボールの当て方について
慣れない内はインサイドよりも上手く当てる(=狙った方向に飛ばす)のに苦労するかと思います。
うっかりすると足首を地面にぶつけてひねってしまうこともあるので、足首に力を入れつつアウトサイドが当たりやすいようにやや傾けるのがコツです。
ボールに足を当てた後のフォロースルーについて
個人的には、より遠くに飛ばしたい時は蹴り足をボールに当てた後も振り上げ、短い距離の場合は当てた後に止めるようなフォロースルーをしています。
今回の動画で言えば、飛距離とボールがカーブする所をお見せしたかったので、高く振り上げていますし、体や軸足も以下の画像のように勢いに合わせて跳ね上げています。この方がボールをより遠くに、かつ曲げて飛ばせます。
ボールと反対側に向けて体を跳ね上げると言えばわかりやすいでしょうか。
現代サッカーとロングキック
現代のサッカーではGKやDFによる後ろからのフィードで展開を図るチームが増え、それによりロングキックの精度も求められる様になってきています。
例えば有名所では世界屈指のDFと言われるイタリア代表ボヌッチ選手(現ACミラン所属)は、ユベントス時代に前線にいる長身のマンジュキッチ選手へのフィードで度々チャンスを作っていました。
初心者向けロングキックの蹴り方:まとめ
Q&A でも書きましたが、人によって体格や筋力が違うため、どうしてもなかなか上手くボールを飛ばせない人もいます。私も中学生の時は全然ボールが飛ばずに苦労しました。
しかし、フォームを改善することで段々と思い通りにボールを蹴ることが出来るようになっていきました。ですので、もし同じ悩みをお持ちであれば試行錯誤しながら何度も試して練習することをお勧めします。
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