トラップ・コントロール:ボールを「置く(止める)」

こんにちは。ここではプレイヤー・選手に必要な技術トラップ(ボールコントロール)について解説します。

トラップ…最近ではファーストタッチ、あるいは「ボールコントロール」と一括りで表現されたりもしますが、サッカーにおけるテクニックの基礎「止める・蹴る・運ぶ」において最も重要と言われたりもします。

今回は、トラップについて初心者向けの話から順にお話しします。

サッカーにおけるテクニックの基本「置く」「蹴る」「運ぶ」

サッカーのトラップ、コントロール

一般的に、サッカーにおいて育成年代に身につけるべきテクニックの基本は

「止める」「蹴る」「運ぶ」

と言われます。実際これらの習得に向けて練習メニューも色々と組まれます。

ですが、個人的には「止める」と表現したがために、ただボールを止める技術を学んでしまい、試合ではそれを活かせない選手がたくさん育ってしまった様に思えたし、実際にそういった場面を多く見てきました。

ですので私は「止める」の代わりに「置く」と表現して指導していました。

この、ボールを次のプレーに最速で移れるよう最適な場所に置くのがトラップ」です。

 

トラップについて:語源や現代の表現など

ご存知の様に元々トラップ(trap)とは「罠」という意味です。

何故サッカーではこの名になったかと言うと、最初はトラップと言えばボールコントロールの中でも「ウェッジコントロール(アコーディオンストップ)」を指す言葉でした。

これはバウンドしたボールを地面と足で挟みこむ様にしてコントロールする技術で、これが罠の様な形だった事から名づけられ、時を経てボールを止めること全般をトラップと呼ぶようになりました。

ちなみにイタリア語では文字通り「ストップ」と言います。

 

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トラップでサッカーの上手さがわかる!?

サッカーの日本代表戦は視聴率が稼げるコンテンツとして各局でも人気であり少しでも視聴率を稼ぐために時間なども調整されます。またスカパーをはじめとした海外サッカー中継も人気です。

そのため自分にサッカー経験は無いけどよく観る、むしろ経験者より詳しい人も意外と多かったりします。

しかし、経験しないとその難しさが実感できないのがこのトラップです。

『サッカーが上手い』と言われる選手は例外なくトラップが上手です。

その中でもワールドクラスと言われる選手は驚きやため息、あるいはその凄さから笑いさえ起こしてしまう様なトラップをします。

 

トラップの具体的な方法

次を意識してトラップしているか

トラップする理由は当然次のプレーに移るためです。

パス、ドリブル、シュート…状況に応じて最適な選択を瞬間的に行うためにも、ただボールを止めれば良いという訳にはいきません。

自分に来たボールを自分の体の前、ボールを置いた瞬間次のプレーが可能な位置に置く事が基本です。そうすれば瞬間的に複数のプレーの選択肢が持て、相手との距離やコートにおける位置に対して余裕を持ってより良いプレーができます。

これに対して、ボールを体の真下や足の直近に置いてしまうと、ボールを扱うための動作を最低1つ余計にしなければいけなくなり、余計な時間がかかるためチャンスを潰してしまうかもしれません。あるいはボールを奪われピンチになるかもしれません。

 

トラップはボールを「押す」方が良い

トラップはボールに当てる瞬間に足を「引く」と教わる事が日本では一般的ですが、大抵の場合、実は軽く「押す」様に当ててあげた方が試合で活きるコントロールになります。

引いて止めると足元に入りやすかったり良い位置に置けなかったりしがちです。

足に限らず当たる瞬間に少し押す事でボールの勢いが落ち、扱いやすくなります。

恐らく「クッションコントロール」=ボールが当たる体の部分をリラックスさせクッションに物が当たった時の様に衝撃を吸収するトラップ が広まりすぎたせいでトラップ=引くとなってしまったのでしょう。

完全にピタっと止める場合、あるいは「コンパストラップ」の様に止めながら反転する場合は引く事もあります。

絶対にどちらかが正しいという訳でなく体の使い方なので場面に応じて使い分けられれば良いですね。

 

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