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サッカーにおける俯瞰で周りを見るための中心視野と周辺視野、イメージ力

      2017/05/02

画像:サッカーのコートを俯瞰で見るイメージ

今回はサッカーでより良いプレーを行うために必要な「俯瞰で周りを見るための中心視野と周辺視野、イメージ力」についてご紹介します。

パスが上手い選手は「俯瞰でものを見ている」と言われる

シャビ・イニエスタ・ピルロ・モドリッチ…など、一流の選手による試合では「どうしてそこにパスが出せるんだ!?」と、まるで観客席から見ている様に正確なパスをいとも簡単に出してしまう選手がいます。

こういう選手はよく「俯瞰でものを見ている」と言われたりしますが、ではどうすればピッチを見渡せ的確なパスを出せる選手になれるのでしょうか?

サッカー選手に必要な「視野」について1つずつ見ていきましょう。


視野について知ろう1:「中心視野」と「周辺視野」

図を作りましたのでまずは下記をご覧ください。

 

中心視野と周辺視野のイメージ図:自作

物を見る際、両目のピントを合わせ対象物を視界の中心に捉えます。これが中心視野です。一方、視界には入っているものの、直視していないためぼんやり映っている部分を『周辺視野』と言います。

人は動いているものに目が行きやすく、それを中心視野で捉えようとします。
(周辺視野に動いているものがあると不快感や違和感を覚えやすい)

サッカーの試合では一番動く「ボール」に目が行きやすくなります。しかし、ボールばかり見ている、いわゆる「ボールウォッチャー」の状態だと、状況判断するための情報が乏しくなり、いざ自分にボールが来ても適切なパスコースを見つけられないのです。

視野について知ろう2:「直接視野」と「間接視野」

中心視野はハッキリ見える分、見える範囲が狭いです。

この様に焦点を合わせて対象を見る(中心視野でものを捉える)ことを「直接視野」、特定のものに焦点を絞らず視界全体を捉える見方を「間接視野」と言います。

1つ1つの対象はぼんやりしてますが、「何がどこにあるのか(どこに味方・相手がいるのか)」をイメージとしてとらえることができます。

「見る」というより「見える」と言った感じでしょうか。

この間接視野でピッチ全体の状況を掴むことが俯瞰で見るために必要な力です。

間接視野のイメージ

間接視野で見るためには普段の練習から意識すること

日本の昔ながらの指導者は「ボールをちゃんと見てトラップしろ!」と言います。しかし、トップレベルのプロ選手はのことをします。遠くで蹴られているボールの様子・試合展開はよく見ますが、自分の足元に来たボールはほとんど見ずにコントロールし蹴ります。

その結果、「ルックアップ」(「ヘッドアップ」とも言います。顔が上がっていて周りが見れる状態)できているので的確なプレーができます。

普段の練習からボールを中心視野に置かずにプレーする習慣づけをすれば、やがて無意識に少しずつできる様になります。

「ボールを見ないでちゃんと蹴れるの?」と初心者の方は思われるかもしれませんが、プロには到底及ばない私レベルでも最低限はできるので慣れればできます。

俯瞰で見る感覚を養うトレーニング

俯瞰で見える状態ついて色々と調べた所、実際に俯瞰(上から全体像を捉える)で見えるというよりは「イメージ」的な部分が大きい様です。

試合中にできるだけ情報を集め、それを考えるよりも早くイメージとして捉えることで「まるで上から見ているかのようなプレーができる」という訳です。その感覚を養うには下記の様な方法があります。

常に首を振り周りを見る量を増やす

ボールが無いサイドの方も見ておくなど自分の周囲を常に把握する習慣づけをする。

試合ノートを「絵」でつける

プレーを振り返るためにサッカーノートを取り入れているチームも多いかと思いますが、ざっくりとしたもので良いので試合を絵で描く。これにより想像力が鍛えられ、自然とイメージで捉えやすくなるようです。

俯瞰で見るための中心視野と周辺視野、イメージ力:まとめ・補足

これまで俯瞰で見るために必要な「視野」や「イメージ」についてご紹介してきましたが、他にも鍛えると良い部分や知っておくと良いことがあります。

周辺視野以外にも「目」を鍛えるのが大切

俯瞰力を高めるには、周辺視野以外にも「動体視力(近づいてくるものを見る力や通り過ぎるものを見る力)」や「深視力(距離感を測る力)」などが必要です。

子供は大人より視野が大分狭い事を考慮する

個人差はありますが、6才児は平均して

  • 水平視野が90度(大人:150度)
  • 垂直視野が70度(大人:120度)

しかないそうです。

本田技研さんが「チャイルドビジョン(幼児視界体験メガネ)」というのを出しているので良かったら見てみてください。

こちらからpdfがダウンロードできます☞ childvision.pdf

指導する立場の方はこういったことも予め踏まえた上でコーチングしてあげると良いですね。

中々視野を広げるのは難しいかもしれませんが、まずは普段の練習から

「ボールだけに意識を向けない」
「広くたくさん見る」

これらに注意しながら自分のスキル・ボールコントロールなどの精度を高めていきましょう。

↑こちらのフットボールネーションという漫画でも俯瞰(ふかん)、視野について解説されていたりします。




 

記事の著者紹介
札幌在住、元・育成年代対象のコーチを12年間していました
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