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サッカー選手と食事について

      2017/06/21

「メッシは食事から加工食品から、シリアル・野菜・魚・オリーブオイルなど、ビタミン豊富な内容に置き換えた。その結果、嘔吐癖は改善された」

ジュリアーノ・ポゼル(栄養士)

今回は「サッカーと食事について」お話しします。

巷では様々なおすすめレシピやメニュー、食べる時間などの紹介本がありますが私は栄養士でも医者でも調理師でもないので、「この食事方法が良い」もしくは「悪い」と断言することはできません。

ここでは様々な資料や選手の発言、実例などをもとに、「食事のことを考える大切さ」に焦点を当てます。

プロサッカー選手と食事について

最初に紹介した「ジュリアーノ・ポゼル」氏を検索すると、メッシの体調を改善した記事であふれかえると思いますが、他にもバッジオ(イタリア)・ビアホフ(ドイツ)・アグエロ(アルゼンチン)・ピサロ(ペルー)など、名だたる代表・元代表の食事改善から肉体改造を施してきた方です。




プロ選手は特にコンディションを保つのが難しいものです。

練習・試合・移動により蓄積する疲労、怪我の度合い、病気、外部からのプレッシャーによるストレス……こうした弊害にあっても、ベストパフォーマンスを出し続けるために体調管理が欠かせません。その一環として「食生活の改善」にも注目が置かれています。

例えばドイツは数年前から食事も練習の一部として「乳製品や小麦を出すのをやめる」など様々な取り組みをしてきました。

フランクフルトに所属する長谷部誠選手は当時のインタビューで以下の発言をしています。

「クラブでの食事から確かに乳製品は消えました。また、ドイツでプレーしていて、オメガ3という言葉もよく聞くようになりました」

実は日本代表でもザッケローニ監督になってから、オメガ3のカプセルが配られるようになったんですよ。それを飲み続けている選手とそうでない選手には、血液検査の数値に明らかに差が出ていた。やはり食事は大事だと思います」

(Number Web 2016/02/23より引用)

ブラジルW杯本番では暑さ対策など別の面で色々と上手くいかなかった印象のザックジャパンではありますが、見えない所では色々と選手のことを考えた対策もされていた様ですね。

また、現在(2017年4月)は怪我で戦列を離れていますが、「日本人ブンデスリーガ最多出場記録保持者」である長谷部選手がこれだけ長く出場し続けられるのは、普段から食事に気を遣っているためでもあるでしょう。

JFA(日本サッカー協会)が推奨する、選手に必要な食事の例

JFAでは、「(サッカー選手に必要な)バランスの良い食事の基本は『栄養フルコース型』である」として、メニューの一例を紹介しています。

  1. 主食:お米のご飯
  2. おかず:目玉焼き乗せハンバーグとつけあわせ野菜、豆腐とわかめの味噌汁
  3. 野菜:野菜の煮物
  4. 果物:みかん
  5. 乳製品:牛乳

人間の体は様々な栄養素が関わり合うことで成り立っており、「Aを食べたからBは食べなくて良い」というシンプルな作りにはなっていません。

ですから、言うのは簡単で継続は難しいものではありますがやはり「様々なものをバランス良く食べる」ことが必要です。

プロ(Jリーグ)でも食事は完ぺきではない

Jリーグでも専用のシェフや調理師がおらず、選手個人に任せられているチームがあります。そのため、ついついコンビニやスーパーの出来合いで済ませてしまう選手もいるそうです。こういった部分も強豪と呼ばれる国やリーグとの差の一因かもしれませんね。

「好き嫌いはダメ」はダメ!?

「様々なものをバランス良く」と書きましたが、たとえ栄養のためであっても無理やり食べさせるのは体に良くない場合があります。

牛乳・乳製品は日本人の体に合わないケースが多い!?

その1つが「牛乳・乳製品」です。これには以下の様に賛否両論あります。

  • 「日本人(東洋人)は乳糖不耐症が多いからお腹を下しやすい」
  • 「実際はそんなことはない」

もっともらしい説がどちらにもあり結論は出ていません。

ただ、下痢や体調不良を起こしているなら間違いなくその人の体には合っていないので、摂取を止めさせ別の食べ物で栄養を取らせるべきです。例えばカルシウムであれば小魚などからも摂れます。

食物アレルギーに注意!

今時は小学生の遠征などでも、昼食が家庭のお弁当でない場合はアレルギーチェックをするのが当たり前となってきていますが、時々「アレルギーは甘え」と無理やり食べさせ病院に運ばれるニュースを見かけます。

食物アレルギーには「そばアレルギー」など命に係わるものもあります。

また、つい最近も「生後6か月の赤ん坊がハチミツを与えられたことが原因で、乳児ボツリヌス症になり死亡した」という事件がありました。

無知が原因で選手(子供)の命が脅かされることもあるので大人は責任を持って対応しなければなりません。

徹底した食事管理もまた選手育成の弊害になる!?

かつてレアルマドリードの下部組織に所属していたナチョ・マルティン(スペイン代表DFのナチョ・フェルナンデスとは別人)は「ビスケットやハードトレーニング用のプロテインなど15才の男子には不十分な食事内容だった(だから近くのレストランで体に良くないとわかっていてもチョコやバーベキューソースのソーセージなどを毎晩食べた)」と告白しています。

また、長谷部選手も上記のインタビュー時に「そこまで細かく気を取られたくない。食事は楽しむものでストレスにならないことも大切」と付け加えています。

栄養だけを考えた食事もまた選手の成長に適さない場合もあるということですね。

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食事の大事さを感じた実体験

私が学生時代に部活に行く前のことをお話しします。

ある日、時間がなかったのでカップラーメンだけ食べてすぐ練習に行ったところ、途中で具合は悪くなるわ、すぐにへばるわで散々な目に遭いました。それを踏まえて翌日、しっかりした食事をとってから練習に行ったところ、前日の様なことは全く起こらず、最後まで調子良く練習できました。

食べた内容・時間でこれだけの差があるのかと、何年も経った今でも覚えています。

サッカー選手と食事について:まとめ

食事はサッカー選手にとって、「持っている力を100%発揮する」「怪我に強い体を作る」と言った様に「体」のみならず、「心」のコンディションも整える重要な要素です。

しかし、あらゆる人がネットで情報を発信できる様になったため、逆に真実がわかりづらくなった面もあります。様々な利権などが絡んでいるせいで本当は体に良くないものや習慣が良いとされていたり、逆に体に良いものが悪いとされていたりします。

ですので、特定の食品や食事に偏ることなく、色々な栄養素を取り入れる様に心がけるのがまずは大事ではないでしょうか。

様々な面から栄養価が高いものを毎回の食事で摂り続けることは難しいかもしれませんが、少しでも食事に気を配ってもらえれば幸いです。




 



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