今回は【初心者向けリフティングのコツと練習方法】について解説します。
例えばyoutubeなどにもリフティングに関する動画は色々ありますが、その多くが「フリースタイル」など、プロ級の技を披露しているものであり、これからサッカーを始める小さな子供向けのものが意外と見つからなかったりします。そこで初心者向けの練習方法やコツを自分で撮影したものを使って解説していきます。
リフティングについて
リフティング(lifting)とは、サッカーでは有名な足や体を使ってボールを落とさない様に跳ねさせ続ける動作のことです。英語ではジャグリング(juggling)と言うのが一般的です。
サッカーを始めたら、ほとんどの人がまずぶつかる壁がこのリフティングではないでしょうか。
「何度やっても続かない」「上手くできない」
そういった声を私も指導者時代に幾度と聞いてきましたし、自分自身も選手時代に苦戦した記憶があります。
そこで今回は動画も取り入れ、1からリフティングが少しずつ上達できる様に解説していきます。なかなか上達できずに苦戦している方は是非参考にしてみてください。
リフティングが苦手な人へ、1から学べる練習動画
まずはこちらの動画をご覧ください。
動画時間:約3分
動画で紹介するリフティングの練習方法
以下に動画内で行ったリフティングの動作を解説していきます。
まずは手で投げてボールを1回キックする
最初は太腿(ふともも)がやり易いと思います。慣れてきたらインサイド(足の内側)、インステップ(足の甲)、アウトサイド(足の外側)…と、ボールを当てる箇所を変えてリフティングしてみましょう。
ボールを足に当てる回数を増やす
リフティングが1回できたら2回、3回…と回数を増やせる様にチャレンジしてみましょう。
なお低年齢の子がやりがちですが、同じ足の太ももばかりで続けようとすると、バランスも崩しますし足をすぐおろせないためきついと思います。ですので、回数を増やすならインステップなどで行いましょう。
体のいろいろな部分を使ってリフティング
同じ部位で複数回できるようになったら、
- 右の太もも⇒左の太もも
- 右のインサイド⇒左のインステップ
などの様に体の色々な部分でリフティングをしてみましょう。また普段使わない部分を使うことで運動神経の発達にも繋がります。
リフティングのコツは「感覚をつかむこと」
小さい子は特に「タイミングを計ること」や「空間把握能力」に乏しく、「体の使い方」がまだあまり得意ではありません。ですので、
「自分の足が届かない所にボールを投げてしまう」
「ボールを投げるのと同時に足を上げてしまう」
「上がりきった太ももで更にボールに当てようとする」
といったリフティングしづらい動作を取ってしまいがちです。また、大人であっても今までサッカーやフットサルをした経験が乏しければ、「自分がどれくらいの力で蹴ればどれくらいボールが飛ぶのか」の加減がわからず、上手くリフティングを続けることができません。
ですので、1回1回ボールが足や体に当たる時に意識して、適した力加減やタイミングなどの感覚を掴む(つかむ)ことのが大切です。
初心者向けリフティングのコツと練習方法について:まとめ
いかがでしたでしょうか。リフティングは自転車などと同じで、感覚をものにするまでは中々回数が増えませんが、1度コツをつかむとすぐに上達できて楽しくなります。
リフティングを練習することはサッカーの技術向上に繋がる
ところで、「リフティングができてもサッカーの上達にはつながらない、役に立たない」といったことを言う人がいます。
リフティング専門のスポーツとして「フリースタイル」というものがあり、その選手は信じられないくらいリフティングが上手です。ですが彼ら全員がプロサッカー選手として活躍できるとは限りません。
一方で、リフティングの回数はあまりできませんが強豪国のサッカー代表だった選手もいます。有名所では元フランス代表キャプテンのディディエ・デシャンなどですね。
この様にサッカーを「試合」で考えた場合、リフティングの回数が何回できるかといった技能はそれほど重要ではないかもしれません。それよりも「シュート力がある」「ドリブルが上手い」といった方が試合で活きる様に思えるかもしれません。ただ、「ボールを蹴る感覚」を身につけるための練習としてリフティングは良い練習になります。
例えば、
- バルセロナの選手がみんなで手を繋いで輪を作り、一斉に動きながらリフティングをする
- ユベントスの選手がテニスボールや更に小さなボールでリフティングする
といった動画もあります。
「リフティングがたくさんできる」だから「サッカーが上手い」ではなく、「高い技術を持っている」だから「必然的にリフティングもできる」と言えます。
ですので動画内でのワンポイントアドバイスでも言いましたが、「1回1回、自分が蹴るボールの感覚を意識してみる」ことが、リフティングやサッカーの上達に繋がります。
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