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指導歴が浅い人向け:名監督・コーチと呼ばれる練習の組み立て方②

      2017/04/26

※この記事は 指導歴が浅い人向け:名監督・コーチと呼ばれる練習の組み立て方① の続きです。

引き続き、指導経験に乏しくなかなか良い練習が思いつかない方が、どうやったら良い練習ができる名コーチ・監督になれるか、「練習の組み立て方」についてお話しします。

 

良い練習の組み立て方③「テーマ・内容からずれない」

「オフェンスに重点を置いた練習をしていたのにディフェンスのミスが目立つ」

サッカーの練習ではよくあることです。こういう時にディフェンスのミスを責めたり、そちらの改善ばかりしていては最初に立てたテーマからずれてしまいます。臨機応変・柔軟さはもちろん大切ですが、1度決めたベクトル(方向性)がころころ変わってしまうと指導者としての求心力を失ってしまいます。

(サッカー日本代表でも「前回褒められたプレーが次の練習では『絶対やるな』と言われた。ハリル監督の何を信じればいいのか…」と選手から不満が出ているのがニュースになってました)

オーガナイズ(設定)を見直してみる

最初の目論みと違いが出た時、上手くいかなかった時は練習のオーガナイズを変えてみるのも手です。

オーガナイズの変更:「スペース(広さ)を変えてみる」

もしディフェンスが抜かれやすいのであればスペースを狭くしてプレッシャーがかかりやすい状況にしてみてはどうでしょうか。

オーガナイズの変更:「人の設定を変えてみる」

ディフェンスを増やしてみたり、対戦相手を変えてみると違いが出ます。

オーガナイズの変更:「状況を変えてみる」

スタート位置、ボールを貰う状況(最初からオフェンス側が持っているのか、味方やコーチからの配給で始まるのか)、最初からマークが付いている・フリーなどなど状況を変えることで練習のレベルを変えられます。

 

良い練習の組み立て方④「選手たちの考え・心理状況・レベルを汲み取る」

指導者向けの記事では事あるごとに言っていますが、指導者の独り善がりな指導では練習の効果は上がりません。

特にコーチングのところでお話しした、選手ごとの戦術記憶戦術適応を把握していないと伝わるものも伝わりません。

指導者には「モチベーター(選手のやる気・意欲を引き出す人)」としての役割も求められます。

 

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欠点凝視ではなく美点凝視

ミスを改善することが練習の目的の1つではありますが、ミスする度に怒鳴ってばかりで改善方法を提示できない指導では選手を潰してしまいます。

また、「この選手はこう」という固定概念に捉われると特定の部分しか成長させてあげられません。

「●●はできないけど○○は頑張れるから1回違う所で試してみるか」など変化を与えると思わぬ発見に繋がったりもします。

例で言えば、私が小学生4年生を教えていた時、全くインサイドもトラップも上手くできない子がいました。ただ、頑張り屋さんで一所懸命走ります。

恐らくクラブチームならずっとベンチ確定でしょう。

しかし教えていたチームが「全員試合に出す」という方針だったので、思い切って1-3-3-1の2列目センターで起用しました。すると、とにかく相手を追いかけボールを奪う起点を作ってくれました。

結果試合にも勝ち進むことができました。

どんな選手にも特徴があり、そこを活かすような練習や起用で成長していきます。

 

サッカーの練習に詳しくなる:質と量の充実化

サッカーを教えるなら、指導者自身が日々成長しなければなりません。

自分が自信を持ってサッカー指導できる練習の量を増やす

動画サイトも充実し、サッカーの様々な練習方法を簡単に学べる時代になりました。

(サカボンでもまだ数は少ないですが、YouTubeで初心者向け練習動画を公開しています☞サカボンチャンネル

自分の引き出しを増やし、得意な練習を持っておくと、急なシチュエーション(例、大勢の選手がインフルエンザで欠席)でも充実した練習ができます。

 

練習の質を上げる

指導者のポジショニング

自分の選手に指導する時、なんとなく立っていませんか?

例えば2コートに分けて練習する場合、真ん中に立つと片方のコートが見づらくなります。

また、ボールの行方ばかり見ていては適切なタイミングでコーチングできません。

自分がどの位置を取れば最適な指導ができるか、常に考えることが重要です。

その練習でコーチングできる「気づき」を増やす

同じ練習でも良いコーチとそうでないコーチでは「気づき」が違います。

その結果、選手にコーチングする内容も全く異なります。

以下にたくさん気づき、その中から厳選した内容をシンプルに伝えられるかが大切です。

 

良いチームは次の練習にすぐ行える準備ができている

良いチームはボールがあちこちに転がったままになりません。

また、次の練習を考えた配球位置や道具の設置を行っています。

同じ練習時間でもちょっと配置を変えるだけで、選手がプレーする時間に雲泥の差ができるのです。

 

指導歴が浅い人向け:名監督・コーチと呼ばれる練習の組み立て方:まとめ

練習内容をただ模倣するだけなら誰でもできますし、教科書通りやって伸びるなら日本はとっくに世界一になっています。

しかしそうならないのは、身体的な違いもありますが、指導や環境が強豪国に追いついていないからです。

環境は急には変えられません。しかし指導であれば限られた中でも変化させることはできます。

ここを読んでくれた指導者の方には是非ご自身の指導の追及をお願いしたいと思います。

その結果、プレーヤーとしても人間としても立派な選手が一人でも多く育つことを願っています。
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記事の著者紹介
札幌在住、元・育成年代対象のコーチを12年間していました
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