ここではサッカープレイヤー(選手)に必要なことの1つ、「自立の重要性」について解説します。
自分で判断し行動できない選手では優れたプレイヤーにはなり得ません。
また、名選手であっても酒や誘惑に溺れて破滅したケースも枚挙に暇(いとま)がありません。
今回は、特に子供の内から自立を意識する・させるにはどうすれば良いかをご紹介します。
サッカー選手である前に一人の人間としての「自立」
サッカー選手として自分で判断して行動していますか?
毎回の練習や試合に向けての準備をちゃんと自分で行っていますか?
道具の準備、手入れ、洗濯など…もちろん年齢によってはまだできない事もあるでしょうが、できる範囲で考え実行しているでしょうか?「やってもらって当たり前」になっていませんか?
特に日本では「周りに合わせろ」「空気を読め」「人に迷惑をかけるな」という教育を長年受けることが多く、また「失敗が許されない(=責任を押し付けられる、叱責される重圧)風潮」もあり、結果『指示待ち人間』『問題解決能力に乏しい人間』に育ってしまうケースが多々あります。
一方で、サッカーは瞬間の判断が連続で必要なスポーツです。そして大会などであれば勝ち進むごとにより早くより正確な判断が求められます。
少年サッカーでも試合中に監督が1から全て指示して、まるでロボットの様に動いているチームを時々見ます。その試合ではたまたま勝てるかもしれません。しかし「指示を待って言われた事だけをこなす人間」ではサッカー選手としても、人としても成長は望めません。
「考える」事の重要さと習慣づけ
以下は選手に対して話しています。
「考える」ことを普段から意識して習慣化していますか?
「自立する」=自分で判断し実践するためには『考える力』を養う必要があります。
例えばあるプレーの際、「ナイスプレー!」「グッド!」とだけ褒められたとしましょう。あるいは反対に「何やってんだ!」「真面目にやれ!」など厳しく言われたとしましょう。
試合中よくある光景かもしれませんが、実はどちらも具体的なプレー内容には触れていません。
正直、この様な言い方だけで全て済ましてしまう指導者がいたとしたら能力は低いです。
この時、選手であるあなたは言葉そのものよりも自分のプレーの『何が良かったか/悪かったか』を明確に振り返る事が大切です。
- 「周りがちゃんと見えてて選択が良かったから褒められた」
- (周りをちゃんと見ておらずミスに繋がったから怒られた)
- 「はずしはしたが今までと違い積極的にシュートを撃った」
- 「自分が飛び出せば防げたかもしれない場面で躊躇(ちゅうちょ)し決められた」
- 「仲間との連携不足で崩された」
などなど、無数にある場面で「何をしたか」「結果どうなったか」「どうすれば変えられたか(又は良かったから続けるにはどうすれば良いか)」
実はあなたのご両親など、社会人でも
PDCAサイクル:Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)
という方法で日々の仕事を振り返り改善している人も多いのです。
サッカー選手に必要な「自立」の重要性:まとめ
恐らくここを読んでくれている選手のほとんどがまだ未成年なのではないかと思います。
当然、金銭的な部分など自分ではできないこともまだまだあるかとは思います。
しかし、精神的な部分においてはあなたは一人の選手として、あるいは人間として自立できる部分が多々あります。
サッカーの試合においてもレベルが高くなるほど選手が語るのは技術的な事よりも精神的な事です。
- 1vs1で転がったボールを追っている時、「絶対ボールを取りたい!」と強く思っている選手の方に不思議とボールは転がる(稲本 潤一選手)
- 海外組がいなかった頃は相手を必要以上にリスペクトしすぎていた=ビビッていた(なでしこジャパン)
別の例を出しましょう。バルセロナの下部組織では小学生ですら「自分はバルセロナの一員」という自負を強く持ち、普段の振る舞いやインタビューに対してもきちんと対応する事が求められ、また実際に振る舞えると言います。
サッカーができる環境・相手・支えてくれる周りにリスペクト(敬意・感謝)の心を持ち、自立を心掛けてみてください。きっと選手として一段上のステージに進めます。
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