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【海外でサッカーするには】プロ以外の日本人がスペインでサッカーをする話

      2017/02/03

サッカーに興味がある人はもちろんのこと、それほど詳しくない人でさえ「バルセロナ」「レアルマドリード」といったスペインのサッカークラブや、そこで活躍する選手である「メッシ」「クリスチアーノ・ロナウド」などの名前は聞いたことがあると思います。

現在、サッカーにおけるスペインは屈指の強豪国であり、スペインのプロリーグであるリーガエスパニョーラ (Liga Española、スペインではラ・リーガ :La Ligaと呼ばれます)は現在、世界最高峰と呼ばれています。

そういったスペインの「プロ」サッカーについての情報であれば、例えばリーガの試合は様々な企業で放送されていますし、サッカー雑誌も毎週・毎月出ているのですぐに集められると思いますが、プロ以外のサッカー事情はどうでしょうか?

私の幼馴染出もある友人は現在スペインのマドリードに住んでいて、週末にはサッカーをしています。と言ってもプロではなく普段は仕事をしています。そんな彼に「どうやって日本人がスペインでサッカーをやっているのか」の方法やスペインのサッカー事情などを教えてもらいましたのであなたにご紹介します。

※ここで紹介する内容や特徴は友人個人の主観が入ったものです。予めご了承ください。

スペインサッカーのリーグ構造

スペインのサッカーは「スペイン人リーグ」と「南米人リーグ」に分かれる

まず、スペインでは「スペイン人のリーグ」と「南米人のリーグ」という区分で大きく分けられます。そしてそれぞれで特徴や構造が異なります。友人は南米人のリーグでプレーをしているのですが、まずはスペイン人のリーグについてご紹介します。

スペイン人リーグの特徴

「スペイン人のリーグ」は『ピラミッド型』で構成されており、地域リーグから全てトップのリーガエスパニョーラに繋がります。年代別のカテゴリーもあります。

wikipediaにスペインのリーグ構成 (外部サイト)の詳細があります。

これらのチームは全て人工芝や天然芝のホームグラウンドを持っていて、チームジャージやバッグといったサッカー用具を提供・販売しています。そのため日本の様に「サッカーショップ」といったお店はあまりなく、サッカーグッズも売られていないとのことです。

サッカーをやりたいスペイン人は地域リーグに参加する

スペインの学校には本格的な部活動が存在しないため、サッカーをやりたいスペイン人は各地方のサッカー協会によって運営される地域リーグにまず参加します。

ただ、地域リーグは本格的な面があるので、趣味程度でサッカーを楽しみたい人は週末だけやっている草サッカーの様な「スポーツを楽しむ」アマチュアリーグに参加したりもします。

 

南米人リーグの特徴

次に「南米人のリーグ」についてです。

南米出身の出稼ぎ労働者たちが作った南米人のリーグ

スペインの失業率は約25%で4人に1人が働けないとも言われている不況の国ですが、出稼ぎ南米人がかなり住んでいて、友人曰く、エクアドル、ペルー、コロンビア、ボリビア、チリ、アルゼンチンの順に多いとのこと。言葉が違うこともありブラジル人は少ないそうです(ブラジルはポルトガル語)。そういった国々の出身者がサッカー協会やチームを作っているのが南米人のリーグです。

「マドリードだけで、札幌リーグ規模が2、3あるよ。」と言っていました。

アマチュアリーグですが母国でプロやセミプロだった人もいて、外国人枠や移籍金などもあります。

「スペイン人リーグ」と「南米人リーグ」の特徴・違い

2つのリーグの大まかな特徴・違いになります。

環境

スペイン人リーグの方が環境が良く南米人リーグは悪いそうです。

プレースタイル

スペイン人リーグは技術が高くパスをしっかり繋ぎ、そんなにガツガツはません。

一方、南米人リーグはとにかくフィジカルで、みんなボールを持ったら自分で運びます。反面キックなどの技術は高くないとのことです。

アジア人に対して

南米・スペイン、両リーグ共通してアジア人は下手ならより罵倒され、ゴールを決めればよりリスペクトしてもらえるそうです。

 

スペイン

スペインの南米人リーグでプレーする日本人

さて、友人がスペインでサッカーをすることになった経緯をご紹介します。

2008年の夏、休日にサッカー場のある公園を散歩していたらそこでサッカーの試合があり、たまたま試合のハーフタイムに、「どんなリーグなのか」を彼が審判に尋ねました。

すると審判が勝手にチームの人間に、「あの日本人がサッカーをやりたいみたいだ」と伝え、「スパイクも全部貸してやるから、後半出ろ」と言われてそのまま出場することに。そこでのプレーが高評価だった様で、チームに入ってくれと言われ以後そのままプレーを続けることになりました。

彼はなかなかの活躍をしたらしく、年間30試合で南米人地域リーグ3部だったチームが2回の優勝で1部まで上がって彼にも移籍の話が来たこともありました。

また、仕事の合間を縫ってスペイン人のリーグで練習に混ぜてもらったこともあるそうです。

(トップが4部でリザーブが7部のチームのリザーブの練習に参加したそうです)

 

 スペインのサッカー事情:その他

スペインのサッカー選手には日本人選手も知られている

サッカーをやっていないスペイン人の若者は香川選手や本田選手を知らない人が多いですが、チームに所属してサッカー選手をやっている若者は日本人選手をよく知っていて、未だに中田英寿元選手が有名だそうです。

スペインのサッカー選手は礼儀正しい若者が多い

彼曰く、「こんな得体の知れないアジア人にも、初日からちゃんと握手・挨拶してくれた。道端の"Chino!"(中国人の意味:アジア人差別用語)と言ってくる若者とはえらい違いだよ(笑)」とのこと。

昔、インタビューでイニエスタ選手が「サッカー選手としてはもちろんだが、何より人間として大事なことをクラブから教わった。」と話していましたが、教育的な面も重視している様ですね。

大会で日本に来たバルセロナの子供達が負けた相手を気遣う振る舞いが話題になったこともありましたね。

関連記事:【U12バルサvs大宮 戦より】試合に負けて泣くのは良い事?悪い事?

南米人リーグは色々と情熱的

週末の試合には、チームの家族や知り合いが沢山来てかなりの盛り上がりを見せます。良いプレーをした試合の後には色々な人が話し掛けてきてくれるのは、日本で味わったことのない喜びと言っていました。

過去には地元の記者に取材を受けたことも

現在もスペインでサッカーを楽しむ彼ですが、地域リーグで、サッカーをする日本人はもとよりアジア人自体が少ないらしく、自分以外でみかけたのは1人と言っていました。そうした物珍しさからある日の試合で地元の記者に「何で日本人がスペインでサッカーをしているんだ?」と取材を受けたこともあるそうです。

 

プロ以外の日本人がスペインでサッカーをする方法:まとめ

日本でもアマチュアのリーグなどでサッカーを楽しむ外国出身の方は大勢いますが、海外においてもそこはあまり変わらない様ですね。

ちなみに友人の彼はサッカー留学ではないですし、日本でJリーグのどこかに所属していたり、といった経歴も全くありません。それでもコミュニケーションさえ取れれば外国でもサッカーを楽しむことは可能という訳です。

「プロを目指して海外へ」と考えると、日本人の場合は外国人枠の関係で実力に関係なく試合に出られないケースもあるので、もしそういったことを考えている方はまず国のルールなどを調べるのが良いと思います。

 

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記事の著者紹介
札幌在住、元・育成年代対象のコーチを12年間していました
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