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ここでは「フットサル」の起源、歴史についてお話しします。
日本でも、サッカーの延長であった「室内サッカー」、独自のルールだった「サロンフットボール」などバラバラなルールで行われていたものが「フットサル」として今はしっかりと認知・定着しました。
女性やサッカー経験が無い人でも気軽にフットサルを楽しむ人が増えています。
そのフットサルがどの様にして今の形になったかについてお話しします。
フットサルとは
フットサルの起源、歴史
フットサルの始まりには大きく分けて2つあります。
- サロンフットボール:ウルグアイ、ブラジルを皮切りに南米に広まっていった弾まないボールを使っての室内サッカー
- インドアサッカー:イギリス⇒アメリカ⇒オーストリアと広まっていったサッカーと同じボールで、スカッシュ等の様に壁を使っても良い室内サッカー
これらが始まったころは各国でルールや名前がバラバラでした。
- スペイン:フットボール・サラ
- イタリア:カルチェット
- オランダ:ザール
- ブラジル:フチボ・ジ・サロン
などなど。その後、
- 南米では、1961年にFIFUSA(国際サロンフットボール連盟)が設立、1980年代にAMF(世界フットサル協会)に変更され、
- 欧州では、UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)がザールをベースにルールの統一を図っていきました。
これらを踏まえ、FIFA(国際サッカー連盟)がルールの統一を図ります。
- 1985年:FIFAとFIFUSAで対立
- 1988年:5人制サッカーの競技規則を定める。
- 1989年:インドアサッカーがFIFAの管轄になる。初の世界大会をオランダで開催。
- 1992年:第2回大会を香港で開催。FIFAとFIFUSAによるルールの統一化。
- 1994年:競技名を「フットサル (FUTSAL)」に統一。
- 2000年:ルールを大幅に改定、現在のフットサルのベースとなる。
名前の由来はスペイン語でサッカー=futbolの「fut」と、部屋=salónの「sal」の合成語です。
思っている以上に世界で盛んなフットサル
- ヨーロッパ:歴史の所で挙げたカルチェットやザールが現在も行われている。中でもスペインはサッカー(11人制)よりも競技人口が多くプロリーグもあり人気。国内リーグLNFSは現在、世界最高峰と言われる
- アメリカ:隆盛と衰退を繰り返した後、2001年に「MISL(メジャー・インドア・サッカー・リーグ)」と改称されたプロリーグによるアメリカンインドアサッカーが現在も行われている。アイスホッケーコートに人工芝を敷いたコートで壁利用有り、6vs6など独自のルール
- 南米:サッカー選手も多くがフットサルを経験して育っている。代表チームは世界屈指の強さを誇る
日本のフットサル
- 1970年代:ミニサッカーとして広まる
- 1973年:ミニサッカー選手権開催
- 1976年:8人制女子ミニサッカー大会開催
- 1977年:日本ミニサッカー連盟発足
- 1995年:日本フットサル連盟に名称変更
- 1996年:第1回全日本フットサル選手権大会フットサルニッサンカップ’96 開催
- 2007年:Fリーグ発足
11人制サッカーでは1人当たりのボールに触れる機会が少ないとし、日本では少年サッカーは現在8人制で行われています(南米など7人制の所もある)。
そして、サッカーに比べコートが狭く判断やキープ力、テクニックなどより個の力を求められるフットサルはサッカーの強化にも繋がるとしてJリーグの活動方針にもフットサルの普及が盛り込まれています。
2012年フットサルW杯では当時45歳のJリーガー三浦和良選手(カズ)が代表に選ばれプレーした事でより知名度・認知度を高めました。
フットサルがもっと身近なものになればサッカーの発展にも繋がりますね。
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