今回はフットサルの基本的な動き方・戦術の1つ『ヘドンド(redondo)』についてご紹介します。
Fリーグができ、インターネットで簡単に試合の動画も見られる今では、フットサルの知識や情報も増えてきましたが、まだまだサッカーに比べると知られていないことも多いです。私は札幌在住なので現役時代の冬期間は体育館など屋内でサッカーの練習をしていましたが「フットサル」を指導されたことはありませんでした。
また、指導者の時は雪中サッカーと室内でのフットサルの両方を行っていましたが、こちらも独学で調べて学んだものをもとに指導をしており、周りの指導者もサッカーには詳しくてもフットサルの知識には乏しい方が多かったです。
あくまで「サッカーを教えたい」と意図的にフットサルの知識は、ルール以外は不必要として生徒に教えていなかった人もいますね。
「戦術なんて関係ない」という考え方もあるでしょうが、個人的にはより幅広い知識を知ればサッカー・フットサル両方に活かせると考えていますし、下記にリンクした自作の動画内でも伝えていますが、個のスキルでは負ける様な相手でも戦術次第では戦えるのではないかと思います。
では、早速ヘドンドについて解説していきます。あくまで初心者でもわかるよう、簡単な内容になっています。
動画でヘドンドを確認する
より詳しく動き方をイメージしたい方はまず下記の動画(時間:1分17秒)をご覧ください。
※30秒過ぎ辺りから動きも付きます
フットサルが上手くなる!?戦術ヘドンド(redondo)を知ろう
画像を用いて解説していきます。下記の図をご覧ください。
ヘドンドは「旋回(せんかい)」を意味するポルトガル語で、その名の通り選手がコート内を回る様に動く戦術です。選手の回り方とボールの動かし方を逆にして相手のマークをずらしスペースを作ります。
ヘドンドの動き方
「必ずこうする」という決まりではないですが、ヘドンドの基本的な動き方は
フィクソからアラにボールをパスする(①→②)
- ②:左アラ → ①:フィクソの位置にドリブルで移動
- ①:フィクソ → ④:右アラの位置に移動
- ④:右アラ → ③:ピヴォの位置に移動
- ③:ピヴォ → ②:左アラの位置に移動
マークがずれなければこの動きを繰り返して、チャンスを狙います。
(フィクソが狙われていたら1度アラにパスして④→①の様に仕切り直す)
マークがずれた瞬間に縦パスを入れる
相手にボールを取られない様に後ろでパスをつなぎつつタイミングを見計らい、相手のマークがずれた瞬間に前にいる選手にパスを通してチャンスを作ります。
ボールをキープしつつ隙をうかがい…
前の選手がマークを外した瞬間にパス!
フットサル基礎知識 戦術ヘドンド(redondo)まとめ
もちろん実戦では1つのパターンだけでは中々チャンスを作れません。
例えば前の選手がフェイクを入れてマークを外したり、アラからピヴォの位置に動く時に真ん中でもらう動きをしたりといったことも必要になってきます。ただチームで決まった型(パターン)を持っていると、そこから発展させてチャンスを作れる様になります。
別の記事では「パラレラ」「ジャゴナウ」など他の戦術も紹介していますので、組み合わせてチームの強化にお役立てください。
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