今回は破れたりほつれたりしたサッカーシューズ(サッカースパイク)やフットサルシューズの修理を自分で行う方法をご紹介します。
例えばジュニア用のシューズであればスポーツショップなどの店舗でも安い物だと2,000円くらいから置いているので、壊れたり破けたりした場合は買い換える方が早いかもしれません。
しかし、自分に合ったサイズが売っていなかったり、「もうすぐチームを卒業して、その後はしばらくシューズを履かないからあと少し使いたい」という状況だったりすることもありますよね。
あるいは大人用は5,000円前後の物が平均的なので、「頻繁に買い換えるのはちょっと厳しいかも……」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、
- 靴の表面が削れた
- ちょっと破けた
- ソール(靴底)とつま先が剥がれてきた
といった場合の補修・修理の方法を、自分が修理をした時に使った道具(接着剤、補強材)の画像とあわせてご紹介します。
もちろんサッカースパイク以外の一般的なシューズも修理できますよ。
サッカーシューズの修理方法:シューグーを使う
シューグー(SHOE GOO)とは国際技術貿易株式会社が製造しているチューブに入ったゴム系の靴の補修剤・接着剤です。
これを使って私は実際にシューズの修理をして今も履いているのでおすすめです。
シューグーの画像
こちらが自分が買ったシューグー(ブラック)です。
中に補修材が入っているチューブの他にヤスリとヘラもセットで入っています。
シューグーにはいくつか種類があるようですが、私がホームセンターで買った時はこの種類しかありませんでした。
ちなみにカラーのバリエーションは黒の他に白と自然色(ナチュラル:ゴムっぽい色)があります。
シューグー自体の紹介は後にして、まずは靴の修理方法をご紹介します。
シューグーを使ったシューズの修理の手順
修理方法は次の通りです:
- 修復したい部分にヤスリをかける:ヤスリもシューグーに入っています
- 直したい部分にシューグーを塗る:入っているヘラを使って成形していきます
- 12時間~24時間ほど乾くのを待つ:時間が経つほど硬化します
たったこれだけです。簡単ですね。
実際に修理した時の様子
次に実際に修理した時の写真をご覧ください。
このシューズのつま先と靴底(靴の裏)に空いた穴を修復しました。
シューグーは塗ると画像のようにややテカります。
これは乾いた後もそれほど変わりません。
この画像だとやや目立ちますが、実際に外で使うとそれほど気にならないですよ。
続いて靴の裏です。
以前、別の接着剤で修復したのですが、上手くいかず穴が大きかったので多めに塗りたくりました。
ヤスリもあまりかけずにそのまま塗ってたのでデコボコしていますね。
綺麗に修復したい場合はこまめにヤスリをかけることをおすすめします。
更に数日経って継ぎ足した時の写真がこちら:
靴の裏なのでほこりや地面の汚れ、摩擦などにより白っぽくなりました。
更に数日間使用したら継ぎ足した黒色も周りと同じ様になりました。
シューグーを使った修理を紹介しているブログやサイトは他にもありますが、自分が知りたくて探した時に、修理した後にどれくらい色が変わるか、どんな形になるのかといった画像は意外と見つからなかったので参考にしてください。
修理した後の数日間 履いてみた上での感想
壊れる前と同じように、普通に使えます。
実は修復する前に100均の滑り止め用靴裏シートなども貼って穴を埋めようとしてみましたがすぐに剥がれて無駄になった経験があります、
別のブーツのつま先にできた溝を他の接着剤で埋めたこともありますが、こちらもきれいに修理はできませんでした。
しかし今回試したシューグーではしっかり穴や隙間が埋められたので私個人は満足しています。
お気に入りだった靴が2足も復活したのが嬉しいですね。
シューグーについて:取扱店・価格・用途・使用上の注意
今回ご紹介したシューグーの詳細は次の通りです。
シューグーが売っている場所
私はビバホームで買いましたがカインズなど他のホームセンターや、ドンキホーテ、デポやスポーツオーソリティなどの比較的大きなスポーツショップでも取り扱っています。
ネットだとシューグーオンラインショップの他にAmazon、モノタロウ、ヨドバシカメラなどで取り扱っています。
また、シューグー公式サイト に取り扱い店の一覧があるのでご自宅の近くにお店があるか知りたい方はそちらをご覧ください。
シューグーの価格
私がビバホームで買った時(2019年11月)は税込みで1,280円(税抜)でした。
シューグーには『シューグー』『シューグーDF』『シューグーアロンアルファ』など用途別にいくつか種類がありますがどれも1,000円~1,500円の間の価格帯です。
シューグーの用途
次のような用途で使用できます:
- 剥がれた靴底を付け直す
- ゴムや皮のパーツを靴に付け直す
- 靴のひび割れを補修す
サッカーシューズを補修した画像は公式サイトにもあります。
シューグーのシリーズ
画像の所で「シューグーにはいくつか種類があるようですが」と言いましたが、次のような種類があります。
公式サイトのものをもとに見やすいよう修正しました:
シューグーを使う時の注意
まず手袋をしましょう。ほぼ確実に指が汚れます。
また、部屋や服につかないように注意しましょう。
公式の説明では次のように書いています。
- 手に付いた場合はマニキュアの除光液で簡単に汚れを拭き取れます。
- 衣類など布製のものは完全には落とせませんが、アセトンである程度は除去できます。
- 床や家具などの固い素材のものでしたらオイル系の洗剤(オレンジオイル等)でも落とせます。
実際は石鹸でも手についたものを少し強めにこすれば取れました。
余談:減ったスタッドの補強はできるのか?
スパイクの裏にあるデコボコ部分をスタッドやポイントと言います。
合成樹脂かアルミニウムで作られているのですが、合成樹脂製の場合、固いグラウンドで長期間使うとだんだんすり減ってきます。
『じゃあシューグーですり減った部分を足せないか?』という疑問を持ったので調べましたが、公式サイトやその他でもそのような使い方は見つかりませんでした。
シューグーを使ってみての感想としては『HG(ハードグラウンド=日本でよく見かける土のグラウンド)には向かない』です。
スポーツグーなど他のシューグーシリーズだとどうなるかはわかりませんが、少なくともシューグーは硬化しても弾性がある固さなので、かちかちな土のグランドでスタッドに使うと数回ですり減ってしまうのではないでしょうか。
まとめ
私にはずっと『シューズを直す』という発想自体がありませんでしたが、やってみるとものすごく簡単かつ作業自体も手早くできるので、今まで損していたなという気持ちです。
また、プロの選手の中には『シューズの補強』として、壊れる前のシューズにシューグーなどの補修剤を使う人もいます。
今お使いのシューズに気になる部分がある方は1度試してみては?
コメント