アルガルベ杯で感じた「一瞬フェイントを入れる」ことの重要性

スペイン国旗の画像

今回はアルガルベ杯の日本vsスペイン戦で感じた「ボールを受ける前に一瞬フェイントを入れることの重要性」についてです。

サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が戦ったアルガルベ(アルガルヴェ)杯の初戦であるスペイン戦で感じたことを元にお話しします。

はじめに:アルガルベカップについて

The Algarve Cup、正式名称を「FPFアルガルヴェ・カップ」と言い、日本では「アルガルベカップ」と呼ばれます。

大会名のFPFとは、主催の「ポルトガルサッカー連盟」のことで、試合を行う会場がポルトガル南部にあるアルガルベ地方なため、この名称となっています。

ちなみにFIFA・UEFAの主催ではありませんが、女子サッカーにおいては、W杯(ワールドカップ)・オリンピックに次ぐ重要な大会に位置付けられており、これらの大会に向けたチーム作りを確かめる試金石とも呼べる大会として日本では捉えられています。




2017年のアルガルベカップで見たスペインの強さ

もっとも今回(2017年)は女子サッカーの強豪国であるアメリカやドイツ、フランスは不参加となりました。その中で目を見張る強さだったのがスペインです。

FIFAランキングでは「日本の7位」に対して「スペインは14位」と下なのですが、試合では完全に立場が逆でした。ミスの少ないショートパスでのつなぎからスペースへのロングボールでサイドをしかけられた日本は後手後手に回り、ボールを奪ってもすぐに奪い返されていました。

スペイン選手に見る「ボールの受け方」

中でも特に私が注目したのはスペインの選手が随所で見せた「一瞬フェイントを入れてからボールを受ける動作」です。

味方からのパスが来た時、次に進む方向とは逆にフェイントを少し入れる。このちょっとした動きにより、なでしこジャパンの選手は皆激しくプレスをかけていたにもかかわらず相手選手との間に隙間ができてしまい、なかなかボールを奪えませんでした。

サッカーにおいてはほんの一瞬でも余裕が生まれるだけで、プレーの選択肢が増え、ミスが減り、チャンスを作ることができます。こういった動きも含めて基本的なスキル・テクニックに差を感じました。スペインが今大会を優勝したのも偶然ではないと思います。

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わかっていても習慣化しないとフェイントをかけるのは難しい

では「同じことを取り入れれば良いか」と言えば、出来るなら越したことはないですが一朝一夕で真似できるものではありません。

特にサッカー経験が長いほど「自分のスタイル」というものが固まってしまうため、新しいことを取り入れようとしても、仮に練習ではできても実践だと自然にはできなかったりします。

必要なのは日々の練習で意識的にフェイントを取り組むこと

実際に自分も日本vsスペイン戦を観た後日に自分のフットサル練習で試してみましたが、タイミングや間合いなどがわからなかったりフェイントを入れること自体を忘れたりして上手くできませんでした。

もしあなたがまだ若い選手もしくはそういった選手の指導者であるなら、毎回の練習で「相手の逆を取る」ことを繰り返し試してみてください。すぐに成果が出なくても繰り返すことでその効果はきっと出てきます。

ボールを受ける前に一瞬フェイントを入れることの重要性:まとめ

近代サッカーはスペースがない中でボールをミスなく扱わなくてはなりません。

フィジカルに自身があれば多少技術が足りなくてもボールをキープしたりできるのでしょうが、体格にそれほど恵まれていないのであれば別の何かで補わなければなりません。

その答えの1つが今回のスペインにあると思います。スペイン人は男子でも日本人と平均身長がほとんどかわらずフィジカルもそこまで差はありません。

それにもかかわらず強さを発揮できるのは、ボールを持っている時のスキルはもちろんボールがない時の動き方や判断、動作も含めてのレベルが高いからではないでしょうか。

「個」の能力が高くなると「チーム」としても活きてくる。

このサイトは主にサッカー初心者を対象にした練習方法を発信していますが、そういった方々には、こうした「(習慣化するまでが大変ですが)意識すればすぐに真似できる部分」から積極的に取り入れていってほしいですね。




 

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