【この項目の概要】
習い事としてサッカーをお考えの保護者の方は年々増えています。
- 「体力をつけさせたい」
- 「運動能力を向上させたい」
- 「チームワークや異学年交流を学ばせたい」
あるいは「純粋にプロ選手になってほしい」など。
そういった様々なニーズに伴い、街クラブ・スクールも増えています。
選択肢が多いと「どこのサッカーチームを選べばいいんだろう」と迷うこともあると思います。
ここではそういった方に向けたサッカーチームの選び方をお話しします。
※園児~小学生がサッカーを始めるケースを想定して書いています
サッカークラブ(スクール・チーム)のチームを知ろう
サッカー少年団、クラブ、スクール。
サッカーチームの選択肢はいろいろありますが、規模・理念・費用・保護者の関わりなど、チームや団体ごとにコンセプトが違う(地域にもよります)ので、ご家庭の方針に合った所を選ぶのがベターです。
費用からサッカークラブ・スクールを選ぶ
一般的にはサッカーチームに所属する際の費用は
少年団 < スクール < クラブ
となりますが、例えば少年団は保護者の方の実働負担が代わりにかかってきます。
例:大会運営、ビブス洗濯、連絡網…
クラブやスクールは保護者の実働負担は、基本ないところが多いです。
一方で、
- クラブだと、チームユニフォーム一式などの初期費用、試合ごとの遠征費など地域によっては冬場の会場費負担
- スクールだと、チームユニフォームやジャージ、各種イベントなど
これらが選手としての育成費、教育費としてかかってくることが多いです。
理念からサッカークラブ・スクールを選ぶ
技術志向から教育志向への変遷
実は、ここ15年ほどでこの部分が大きく変わりました。
昔は「サッカーがしたい」⇒少年団またはクラブしか選択肢はなく、チームの考え方も「選手として=技術志向」の所がほとんどでした。
ところが、「スポーツを通じた人間育成」という「教育面」を押し出したスクールが各地に表れたところ、世間の需要的にもそちらの方が多く、スクールが急速に拡大しました。
今では少年団やクラブであってもパンフレットや案内にそういった教育的な内容を載せているチームが圧倒的に増えました。
しかし、
「教育面を押し出した方が顧客が増える」
と形だけ真似したチームも増え、指導者がきちんと専門的な教育を受けていない、もしくは理念が浸透していない団体もできてしまったのが現状です。
ですので、場合によっては指導者と選手の関わり合いや、普段の練習風景などから判断する必要があります。
コンセプトからサッカークラブ・スクールを選ぶ
練習回数や時間
教育をメインとしたスクールは週1~2回+不定期の試合の所が多く、少年団・クラブは週3~4回+週末の試合といった形式が多いです。
日本自体の育成に関する知識の向上により、「水を飲ませない」「毎日3~4時間以上の練習」といった無茶をする団体は減りましたが、1回の練習時間が長すぎる所はあまりお勧めできません。
お子さんの年齢に合った所を選ぶと良いでしょう。
ちなみに、オランダの名門アヤックスでは
12歳までは、練習は週3回+試合は週末に1試合。
(15才は週4回+試合1)
「プライベートの生活、家族の暮らしがあるのでそれを奪わない様にしている。そちらのほうが大事な場合もある。サッカーがしたい選手は何も言われなくても、自分でボールを蹴っている」というスタイルの様です。
試合(ゲーム)
サッカーの試合に関しても
「レギュラー制=上手い子が優先される」⇔「試合経験を積ませるために全員出す」
といった違いがあります。
その試合で選手である子供達に何を学んでほしいかも団体により全く異なります。
「勝てばいい」という所もあれば、「勝敗よりも選手の成長が第一」という所もあります。
サッカーチーム(スクール・クラブ)の選び方:まとめ
どんなチーム・団体であっても一長一短あります。
- 「お子様が何を望むか」
- 「保護者の方が何をどうなって欲しいと望むか」
- 「長く続きそうか」:技術も教育も一朝一夕では身に付きません
これらを予め考えておくことが大切ですね。
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